2023年最初の月9ドラマとして放映される『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』。未来の法曹界を担う若者たちが通うロースクール(法科大学院)を舞台に、北川景子演じる主人公・裁判官で実務家教員の柊木雫と、彼女を取り巻く人々とが自身の価値観をぶつけ合いながら法曹界のあり方を問う、リーガル&ロースクールエンターテインメント作品だ。
今回ニュースクランチでは、父親により半ば強制的に弁護士の道を歩まされてきた、やる気のない学生・天野向日葵役を演じる河村花にインタビュー。本作の見どころなどについて語ってもらった。
生きていくなかでのヒントが詰まっている作品
――「月9」出演と聞いて、どう思いましたか?
河村 月9は目標にしていたところの1つでもあったので、やっぱりすごくうれしかったですね。小学生の頃から友達同士でもよく話題になっていましたし、それこそ北川景子さんが出演されていた『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』は、すごく印象に残っています。
――今回の月9は、ロースクールを舞台にしたオリジナル作品ですが、最初に台本を読んだときの感想は?
河村 最初は法律用語が飛び交うような難しいお話なのかなと思ってたんです。でも、実際に台本を読んでみると、ただ難しいだけじゃなくて、人として生きていくなかでのヒントみたいなものが詰まっているなと思いました。北川景子さん演じる柊木先生の言葉は、毎話ごとに学べる言葉がたくさんあります。
――河村さんが演じられている天野向日葵(あまの・ひまわり)について、どういうキャラクターか教えてください。
河村 向日葵は弁護士である父親に厳しく育てられてきた子。小さい頃から道を決められてきて、自分がどういう大人になるのか、自分自身と向き合うことをしてこなかったので、ロースクールに入ってもやる気がないというか、やる気の出し方がわからないというか……。自分の夢を持って強い意志で通っている周りの学生とは、少し違う空気を持っているような子です。
――向日葵と自分自身で似ている部分はある?
河村 生い立ちとか育ってきた環境は全然違うんですけど、1話2話3話と台本を読み進めていくうちに、向日葵の心の底にあるものは自分と似ているなと感じています。学校など集団の中にいると周りと同じような思考になるというか、同じように考えるのが正しいとなってしまうと思うんです。でも、向日葵はそこから離れて物事を考えられるところがあるというか。私自身も「それは違うんじゃないか」っていう違和感を敏感に察知して、流されずに生きたいなと思っているので、そこは似ているのかなって思います。
――ロースクールと聞いて、すぐにピンとくる人は少ないのかなと思います。演じるうえで役作りなど何かヒントになったことは?
河村 北川さんと学生役の皆さんと一緒に、実際のロースクールを見学させていただく機会がありました。通われている生徒の方たちや授業風景だったり空気感だったりに触れて、リアルに感じられましたね。あとは、今回の役のために髪の毛を切りました。この見た目に助られた部分は、すごく大きいのかなって思います。自分で鏡を見て「ちょっと自信なさそう……」って(笑)。この見た目から向日葵になるヒントをもらったなって思います。