ラストはお客さんの期待を超える勢いで
井上 研修生の頃は曲を渡されて、立ち位置や歌割とか決められたものをやるっていう感じだったんですけど、こぶしに入ってからは毎回ではないんですけど、どんな曲をやりたいかとかも聞いて下さるときもあったりして。「盛り上がる曲はここに入れたいよね」とか、メンバー同士で話し合いをして、お客さんのことを考えながらセトリを組んだりするのが今はとっても楽しいです。
――そういう作業も好きなんですね。
井上 ステージの雰囲気とか照明の多さとかを考えながらセトリを組んだりしてるんです。そうすると、曲によって世界観も変わってくるので。「ここをお客さんに楽しんでもらいたいな」って考えながら作るのが好きですね。
――1つのライブのストーリーや流れって大事ですもんね。そういったことを考えられるようになったのは、いつくらいからですか?
井上 5thシングルの『これからだ!/明日テンキになあれ』を発売したあたりかなって思います。昔の頃は今みたいに自分が意見を言えるようになるなんて、全然考えられなかったなぁ(笑)。
――これも成長の1つですね! ラストコンサートも間近に迫っています。どんな感じのステージになるんでしょうか?
井上 ラストは集大成を見せるのはもちろんなんですけど、最後だからお客さんも期待してくれていると思うんですよ。なのでその期待を超えるくらいの勢いでいきたいですし、ラストといっても次に繋がるような、メンバー皆の次を応援したいなって思ってもらえるようなライブにできたらなって思います。盛り上がりますよ! 絶対!!
――こぶしらしさ満載のコンサートになりそう。楽しみです! 3月いっぱいはこぶしとしての活動で駆け抜ける形になると思いますが、プライベートでも高校卒業という節目のタイミングになります。
井上 もう制服がコスプレになっちゃいますね(笑)。幼い頃に描いていた高校を卒業するときの自分像とは全然違っていて。無口で大人っぽい人を想像していたんですけど。
――まだ子供でいたい?
井上 今はまだ大人になりたくないです。小さいときは早く大人になりたいなって思っていたんですけど、最近はまだ子供の年齢のうちは子供でいようって思ってます。
――ハロー!全体の中ではちょうど中間くらいの年代ですよね。
井上 そうなんです。こぶしの中では最年少で末っ子キャラだったんですけど、ハロプロ全体では後輩もたくさんいるので。あと2年間、大人になるための予習をしてから大人になりたいんですよ。周りの大人を見て「ここいいな」って思ったらマネします! だから、これから急に大人になってしまうかも(笑)。
――今の少女っぽいれいれいを見逃さないようにしないとですね(笑)。
[プロフィール]
井上玲音(いのうえれい)
2001年7月17日生まれ。東京都出身。血液型=O型。ニックネーム=れいれい。2015年こぶしファクトリー結成。同年9月に『ドスコイ!ケンキョにダイタン』でメジャーデビュー。ラストシングル『青春の花/スタートライン』が3月4日に発売。コンサート『こぶしファクトリー ライブ2020 ~The Final Ring!~』が3月30日TOKYO DOME CITY HALLにて開催。全国の映画館にてライブビューイングも決定している。