出待ちに言い返すほどYouTubeにかけていた

――男女のさまざまな関係性のコント=レインボーさん、というパブリックイメージを持っている人が多いと思うんですけれど、もともとは池田さんのいろんな役をやりたいというなかから生まれたものだったんですか?

池田 レインボーを組みたての頃、ドラマっぽいネタをやりたいって、ふたりで話してて。そこから、恋愛ドラマみたいなネタで女の子をやることが多くなっていった感じです。今回の単独では、今までのレインボーではやってなかったようなコントもできたらなと思ってますけど。

――2018年に『ぐるナイ おもしろ荘~』で優勝したネタで、ジャンボさんがコント中に言う「キレイだ」っていうフレーズが注目されたりもしましたが、ネタにおける変化を一番感じたのはいつごろですか?

池田 最初は平和なものが多かったんですけど、YouTubeでジャンボの内側に溜まってるものを出したときですかね。今までのレインボーのネタが好きやと言ってくれてた人から、なんであんなネタするんですかってめっちゃ言われました。

ジャンボ あったね! うわぁ、思い出した。『めちゃくちゃ下心があるのに紳士ぶる男』っていう初期の名作動画があって。僕も大のお気に入りなんですけど気持ち悪いんで、「なんですか、このネタ」ってめっちゃ言われました。当時500回再生くらいしかなかったんですけど、3時のヒロインの福田さんが「おもろ過ぎるな。(いいネタの方向性を)見つけたな、あれ」みたいなことも言ってくれて。俺も池ちゃんもめっちゃ気に入ってたんで、あぁ、間違ってなかったのかなと思いましたね。

池田 俺はちょっと怖かったけどね。当時は(コロナ禍前で)出待ちの方がいたんですけど、ファンの方に直接言われたんです、なんであんなネタやるんですかって。でも俺も「これで俺らが成功したら、(今やめてしまって、そのチャンスを逃したときは)責任取ってくれるんですか?」みたいな感じでバチバチにやり合って。

ジャンボ あぁ、そう! なかなかやるねぇ。俺も出待ちで言われたけど、えへへ、ごめんねってニヤニヤしちゃったわ。まぁ、あのとき、俺らはYouTubeにかけてたのかもね?

池田 かけてた。これでうまいこと行けば……っていう思いを否定された気がしたんだと思います。今考えたら何を熱く言ってんねんってなりますけどね。

ジャンボ けど、当時の熱量としては間違ってなかったんだろうね。超自信あったんですよ。面白いの撮れてるぞ!って。

レインボーさんへのインタビュー記事は、発売中の『+act. (プラスアクト) 2023年3月号』に全文掲載されています。