活性化するお笑い界のなかで、今年大きく飛躍した1組といっても過言ではない存在のマユリカ。昨年の『M-1グランプリ2021 敗者復活戦』での漫才が話題となり、芸人仲間からも面白いと人気のPodcast『マユリカのうなげろりん!!』公式グッズとして発売された男性芸人初のビキニ写真集は2700部を突破。

なにかと話題の多い彼らが、過去にラジオ関西でレギュラー放送されたラジオ番組『マユリカのうなされながら見た夢のあとで!』(略称:うなゆめ)のCD-BOXを新しいグッズとして発売することになった。

※本記事は『+act.(プラスアクト)2022年12月号』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。

初めてのレギュラーでもラフに話せた

――初めてのレギュラーラジオ番組がCD-BOXとして発売されますね。

中谷 形として残るとは全く思ってなかったので単純にうれしいですし、たくさんの方に買っていただけたのもすごくうれしいですね。

阪本 値段も結構するので、こんなに多くの方に買っていただけるとは、ほんまに思ってなかったです。ビキニ写真集を出したくらいから、過去回をCDとして発売しようっていうのはアイデアとしてあって。Podcastでやってる『~うなげろりん!!』の制作費を集めるために、最初はTシャツ、エコバッグを出して、ビキニ写真集を先に出してっていう流れから生まれたものやったんですけどね。

――約24時間ぶんが収録されていますが、どんな話をしたかは憶えていますか?

阪本 まだ現物をもらってないので聴き返せてないんですよねぇ。中谷に曲を作ってきてもらったりした記憶はありますけど……憶えてないなぁ。最初は月1回、最後のほうは年4回になりましたけど、そのときに起きたことを毎回喋ってたんでしょうね。

――コロナ禍に始まった番組だったので、久しぶりに喋ったみたいな戸惑いをそのまま話されていました。

阪本 なるほど……そうか、コロナ禍やったんか。

中谷 緊急事態宣言とかもあって、仕事がこのラジオしかなかったんですよね。しかも、レギュラー自体が初めてのことやったんで、浮き足立ってたのは憶えてます。ほんまに神吉(将也)さんには頭が上がらないです。

阪本 ラジオ関西のプロデューサーさんなんですけど、声をかけてもらってありがたかったですね。僕、ラジオのレギュラー番組が欲しいってずっと言っていて。叶ったうれしさはありましたけど、神戸で収録って聞いたときはちょっとがっかりしたというか。

中谷 いや、がっかりすな!(笑) たしかに片道1時間以上かかるけどうれしいやろ! 地元やし!

阪本 (笑)。あと、当時は――これ、言い方がほんまによくないんですけど――どうせ誰も聴いてないやろっていう、いい意味で気負いがない感じで、好き放題にやってた気がします。

中谷 たしかになぁ。アーカイブも残らないですし、radikoで一定の期間だけ聴き返せるくらいやったんで、聴いてる人は少なかったと思います。しかも、夕方帯の放送でしたしね。

――月1回の放送から、年4回になったときの気持ちは?

阪本 笑けてきましたね。年4回のレギュラーなんて聞いたことがなかったんで、びっくりしたというか。

中谷 あはは! そんなことあるんやって思いましたよね。

阪本 決まるちょっと前から、“そうなりそうや”みたいなことをやんわりと言われてて。ただ、同じくらいのタイミングで『~うなげろりん!!』が始まったので、年4回を笑っていられたところはありました。

――フリーで喋る機会っていうのは楽しいですか?

阪本 そうですね。ただ、僕らは前日にあったこととかを「昨日さぁ……」ってお互いなんでも喋っちゃうんですよ。

中谷 わざわざ、ためとくことはしないというかね。

阪本 ラジオのために改めて喋るっていう感じがないぶん、持ってるものはけっこう出してしまったところがあって。二人ともどこにも行けてないし。

中谷 最初の頃は共有財産的な話もあったんで、いろいろと話せてたんですけど、今は全部喋ってしまったんで新しいものを探さないとな、というところはありますね。