芸能界を1ミリも信用してません!

私はバイトをしている。渋谷にある歯医者の夜間の受付と、あとは服屋で店員をしている。最近はありがたいことにお笑いの仕事が増えました。そうなると、シフトが入りづらくなるんですが、それでも週一回は入れさせてもらうようにしています。

「いやいや……もうバイトせんでも大丈夫やろ?」

という悪魔のささやきが聞こえてきます。いや、実際に言ってくる人もいます。

「夢ないな〜」

と言ってくる人もいます。めちゃくちゃナメられた気持ちになります。はっきり言わせてください。

「私は芸能界を1ミリも信用してません!!」

これです。逆に信用してる人を軽蔑してます。芸歴を重ねれば自然とわかるでしょう。

「このキャスティングだったら、自分は5番手くらいかな?」
「いや、ヘタしたら8番手くらいの序列かも」

さらに、

「今のウケ方は、スタッフさんが絶対に無理してる笑い方だったな」

とか

「さらば(青春の光)と仲が良いから来た仕事だな?」

などなど。数え切ればキリがないんです。

どれだけ傍若無人に振る舞っているようでも、芸能界の道理はわかってるんです。誰かの代打で貰えたお仕事か。あるいは、誰かのおかげでもらえた仕事なのかも。

もちろん全部ひっくるめて「ありがたい話〜!」ってだけです。

ただ、それがずっと続くわけがないじゃない。だからこそ、いざというときの落差に備えるべく、バイトを辞めないのである。