理央は純粋な女の子なんです

今回演じる佐倉理央について、“不倫相手の女性と聞くとマイナスイメージを抱かれがちだが、理央には理央なりの信念がある”と語る優希さん。

 

優希 好きになってしまった人にたまたまパートナーがいて……。愛する人をただ一途に想う姿は、純粋すぎるくらいで。その気持ちを大事にしながら演じていきたいなって。監督とは、自立した女性である陽子とは対照的に、“この子は俺が守ってあげなきゃ”って昂太に思わせるような、若さゆえの不安定さみたいなものを表現できたらってお話しています。

――理央に対して共感できる部分はありますか?

優希 誰かをすごく一途に想う気持ちはわかるんですけど……。

――理解できない部分のほうが多い?

優希 私は自分をいちばんに見て欲しいかな。好きな人に別に帰る家があったり、子どもの話を聞かされたり……絶対に耐えられない。だからこそ、それを受け入れられる理央は強いなって感じます。純粋に、ただただ昂太のことが好きなんだなぁって。

――実際に優希さんの恋人のそばに、理央みたいに“守ってあげたくなる女の子”がいたらどうですか?

優希 絶対にイヤです! 近寄るなって思います。もし私が陽子の立場だったら、すぐには別れないで、毎晩泣いている姿を見せます(笑)。じわじわと罪悪感でいっぱいにして、“悪いことしたな”“俺には君しかいないんだ”って彼が気づいた瞬間に、“さよなら”って別れを告げます(笑)。

――かっこいい(笑)。優希さんなりの復讐ですね。