卒寿90歳を迎えた高木ブーさん。そんな高木家には、ドリフゆかりのアイテムがたくさんあります。『高木ブー画集RETURNS』発売記念として、学生時代の思い出と合わせて、高木ブーさんゆかりのアイテムの一部を特別に紹介してくれました。

※本記事は、高木ブー:著『高木ブー画集RETURNS -ドリフターズよ永遠に-』(ワニ・プラス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

伝説のビートルズ来日時、前座でプレイしたギター

「このギブソンは、1966( 昭和41)年に、ザ・ビートルズの前座として武道館のステージで演奏したときのギター。大きくて重いから、今はあんまり弾いてない。ウチには、それぞれに思い出が詰まったギターやウクレレがたくさんあって、部屋をひとつ埋め尽くしてるんだよね。けっこう希少なモデルや、値打ちものも多い。

最近、孫のコタロウがギターに興味を持ってて、たまに家の中でセッションしたりしてる。貴重なギターやウクレレを引き継いでくれそうで、ちょっとホッとしてます」

▲『高木ブー画集RETURNS』より

特殊美術の会社に個人で特注したオリジナルの人形

「これは僕が個人的に発注して作ってもらったオリジナルの人形。高さは50センチぐらいある。『全員集合』の頃からドリフの番組の特殊美術を作ってくれている光子館という会社があって、そこにお願いした。もう30年、いやもっと前かな。『飛べ!孫悟空』の人形も光子館が作っていた。僕の鼻のあたりに、猪八戒っぽさが感じられるよね。

高木家の一室に、こうした関連グッズが並べてある部屋がある。いちおう応接間のつもりなんだけど、最近はコタロウの洋服とかいろんなものに場所を占領されてて、お客さんを入れられなくなっちゃった」

▲『高木ブー画集RETURNS』より

ボクシングをやめてウクレレに専念した高校時代

高校時代の高木ブーさん。文京区 ・白山にあった京北高等学校の構内で。中学と高校は、柏の自宅から常磐線、山手線、都電を乗り継いで通っていた。ちなみに、6つ上の先輩に植木等さんがいる。

▲『高木ブー画集RETURNS』より

「当時の常磐線は、荒っぽいタイプの学生がいっぱい乗ってた。ケンカを吹っかけられたらイヤだなと思って、中学から高校にかけてボクシングを習ってたんだよね。でも、ウクレレのほうが面白くなって、2年ぐらいでやめちゃった。殴られたら痛いし、もし指をケガしたらウクレレが弾けなくなるしね。試合も何度か出たけど、1回も勝てなかったな」