メジャーリーグで旋風を巻き起こす大谷翔平を追いかける熱狂的な日本人ファン、アキ・テリヤキ。2022年にエンゼルスのレギュラーシーズン全試合を現地で観戦した“世界一の大谷通”は、モノマネ芸人として大谷に扮しながら今季も全米各地を巡っている。メジャーの魅力や「SHO TIME」に魅了される世界のファンの様子について、ニュースクランチ編集部がインタビューで聞いた。
ホームランボールとニアミス
――メジャーリーグの魅力を教えてください。
アキ・テリヤキ(以下、アキ) メジャーは総合エンターテインメント。エナジーが球場にあるんですよ。本当にパワースポットなんです。みんなが期待を込めて球場に行くので、笑顔があふれています。飛行機でエンゼルスの本拠地と敵地を行き来するんですけど、街に降り立つときに球場だけ光って見えるんです。
――例え話ではないですよね。
アキ 本当にライトアップされているんです。球場ならではの光があるんですよ。
――球場ではどこの席で観戦しているんですか?
アキ 日本のテレビ番組の企画で、大谷選手のホームランボールを捕ることに挑戦しています。大谷選手は今季2号をマリナーズの本拠地のTモバイルパークで打ちました。そのときは僕の1メートルぐらい上を打球が飛んでいきました。
――惜しかったですね。
アキ 最近はよくライトスタンドで構えています。2022年に全試合観戦したこともあって、大谷選手がどこにホームランを打つのかだいたいわかるんです。雰囲気ですね。この打席は打ちそうだなって。野球の神様が降りてくるんですよ。
――日本でメジャーを楽しむ方法はありますか。
アキ アメリカに住む日本人の方によく言われるんです。僕がやっているYouTubeを見て勉強してきましたって。僕がメジャーの魅力を紹介しているので、雰囲気を感じてもらえたらうれしいですね。メジャーには想像をはるかに超えるスケールの大きさがあります。特にエンゼルスタジアムはよく晴れているんです。青い空、白球、そしてグリーンのフィールド……。言葉にできないくらいの気持ちよさが詰まっています。
――YouTubeでベーブ・ルースの博物館を訪ねていましたね。
アキ びっくりしたのは王さんのバットがあったことです。ベーブ・ルースが日本に来たときの映像もありました。日本の野球はメジャーとともに歴史を刻んできたんだなと実感しました。
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――大谷選手を取り巻くファンの様子は変化していますか。
アキ 2021年当時は敵地に行くと「(活躍は)今年だけだ」とか「過大評価されている」みたいな声も聞こえてきました。まだ認めていないファンが多かったですね。それが2022年になるとリスペクトに変わりました。大谷選手が二刀流で出場する試合は、敵地でもいつもの2倍くらいのファンが来ていた印象です。