スベるとタンスからパンツがなくなる!?

勝負ごとにおいて必要なことは3つある。

天の時、地の利、人の和。

この3つだ。

「天・地・人」として有名なフレーズだ。天の与えるチャンスは土地の有利な条件には勝てない。さらに、土地の有利さも人々がもたらす和には及ばないということだ。チャンスは運であるが、置かれた環境が大事で、さらに周囲との信頼関係がないと何もできない、という意味だと俺は思っている。

運も実力のうちという。だが、運気を上げるために必要なのは普段の行いだと思っている。こう書くと、まるでスピリチュアルに傾倒しているようだが、そんな難しいことではない。

よいことも悪いことも全部自分に返ってくるということだ。だけど、これだけは忘れてはいない。

「よいことは自分に返ってくるとは思わずにやること」

「悪いことは必ず返ってくると思っておくこと」

これが俺の中にある大原則だ。人に優しくしたからって、自分も優しくされるなんて思ってはいけない。でも、常に誰かのことを思っている人には、誰かが手を差し伸べてくれるはずだ。

験担ぎも欠かしてはいない。

俺の場合はパンツだった。

オーディションに受かったり、あるいはライブでウケたときのお気に入りのパンツ。こいつを、ここぞというときに履いていくのだ。ライブでスベッたときのパンツはプライベート用に分ける。それを履いていると運気が下がるような気がするから、しばらくすると履かなくなって、雑巾に格下げされていく。そんなことしてたら、スベり過ぎて履いていくパンツがなくなるから、パンツを買いにドンキまで行って、新しいお守り代わりのパンツを探すことになる。