SNSの総フォロワー数は約70万人! 日本を拠点に活動するロシア人インフルエンサーのサーシャさんは、YouTubeチャンネルで日本を旅する動画を投稿し、外国人から見た日本について発信している。
「サーシャさんとは、どんな人なのか?」を探るべく、ニュースクランチ編集部がインタビューを敢行。生まれ育った故郷のことから、日本に興味を持ったきっかけ、日本での生活についてなどを語ってもらった。
街でも田舎でもない「森のような場所」が故郷
――サーシャさんはロシアのどのようなところで生まれ育ったんですか?
サーシャ 街でも田舎でもない、でも自然が豊かな森のような場所で、ハワイみたいなきれいな海に30秒で行けます。30分以上歩いたら、おばあちゃんの家がある田舎に着くので、3か月ある夏休みには遊びに行ったりしていました。
――リゾートのような場所で生活されていたんですね。
サーシャ めっちゃリゾートでした。住人が100人くらいしかいなくて、みんな知り合いだから、誰も鍵を閉めないですし、友達の家には何も言わずに入って「起きろ」って言いに行くような環境です。
――100人しか住人がいないとは驚きです!
サーシャ 知らないおばあちゃんに話しかけられて、ファミリーネームを言ったら「お前のお父さん知っているぞ!」って。2階建てのマンションのドアにも住んでいる人たちの名前が書いてあるので、お互いのことを知っています。
――何をきっかけに日本に興味を持たれたのでしょうか。
サーシャ 最初のきっかけはアニメの『NANA』でした。アニメと音楽に興味を持ったので、それからいろんなアニメを見漁って、日本に行きたいと思うようになりました。ロシアの大学に1年半くらい通っていたこともありましたが、自分には合っていないと思い、17歳のときにやめました。
そのときに“やっぱり日本に行きたい”と思ったので、ウェイトレスの仕事をしてお金を貯めました。給料は安いけどチップがあるので、それで日本語学校の1年分の学費74万円を払うことができました。
――ウェイトレスのお給料はどれくらいだったんですか?
サーシャ 1時間で30ルーブルだったので、時給は約50円です。本当にチップのおかげで稼げたという感じです。チップだけで月1万円以上は稼いでました。
――チップ文化に救われたと。
サーシャ アメリカはチップの文化があるけど、ロシアは絶対じゃないんです。スマイルしたらもらえることもある、という感じで。日本食のレストランで働いていたので、日本人のお客さんがたくさん来ることもあったんですけど、日本にはチップ文化がないのにチップくれる人がいて。きっと、海外の習慣に合わせてくれていたんですね(笑)。
――YouTuberとして活動しようと思ったきっかけは?
サーシャ 旅行が好きだったからです。日本の方は外国人より旅行をされないので、当時住んでいたモスクワの雰囲気や文化の違いなどを、日本の方々に向けて発信したら面白いと思いました。日本に引っ越してからも、外国人から見た日本について発信しています。