オリコンの写真集部門1位も獲得し「アイドルを凌ぐ出来栄え」と大きな話題を呼んでいるEXIT・兼近大樹の写真集『虚構』。もともとはファンクラブの誕生日記念企画として発案されたものだが、このクオリティの高さにはファンならずとも驚くはず。

兼近本人がコンセプトを考えプロデュースした写真はもちろん、年齢にちなんだ32の自由律俳句や、芸人仲間や共演者、スタッフなど総勢68名からのメッセージ、そして兼近が写真集にかける思いについて語ったインタビューも収録した一冊になっている。

8月28日には発売記念イベントとしてHMVでの特典サイン会、およびトークショーを開催しファンと交流。特に盟友である、かが屋の賀屋壮也をスペシャル・ゲストに迎えたトークショーでは、お笑いに熱い二人の丁々発止のやりとりを楽しむことができた。

イベント終了後にはニュースクランチが独占取材を敢行。写真集の話を発端に「芸人・兼近大樹」の現在地点に迫ったロング・インタビューをお届けする。

イケオジになってきてると思う

――『虚構』、本当に素晴らしい仕上がりになったと思います。自分の被写体としてのポテンシャルについてはどう思いますか?

兼近大樹(以下、兼近):何かしら、見た目を使った職業になれそうだなって思いました(笑)。

――すでにモデル業はやっているじゃないですか。

兼近:あと10歳若ければ、もっとすごかったんじゃないですかね。

――そのあたり、自分を見る目は冷静なんですね。

兼近:そうっすね。シンプルに。今、結構イケオジになってきてると思うんで。

▲「イケオジになってきてる」と語ってくれた兼近

――芸人のみならず歌手、モデル、俳優、MC、コメンテーター……これまで、ほとんどのことを仕事を通じて経験してきたと思うんですけど、周囲の期待値は上がる一方ですね。

兼近:ああ、確かに。そうすると、ちょっとやそっとじゃみんな喜ばなくなってくるんだ(笑)。

――(笑)。それを踏まえて、まだやってないこと、野望みたいなものはありますか?

兼近:人のためとか、誰かを喜ばせるとかじゃなしに、自分としては賞レースの決勝の場所に行きたいっていう、夢みたいなのはボヤっとあるんですけど。それぐらいかな、今やりたいことは。あとは全部叶っちゃったし(笑)。

――やっぱりお笑いにフォーカスしたことになりますね。

兼近:そうなりますね。だってなんもないですもん(笑)、趣味とか。みんな何やってるんだろうなぁ……。

――この6年あまりEXITとして活動してきて、兼近さんが感じている「EXITらしさ」とはどのようなものですか? 

兼近:やっぱり幅広い年齢層と幅広い芸風です。僕ら、いろんなところに足を運んでるんで。TGC(東京ガールズ・コレクションのMC)とか、曲出したりとか、ニュース番組のMCやったりとか、そういう、他の芸人がどっかでやめちゃうことを、僕らは全部やってるんですよ。全部を真面目にやってるのはEXITしかいないんじゃないかな。

写真集もこんな“おふざけなし”でしっかり見れるものにしたし。そこは逃げないでおこうというか、そこは俺らしかやってないって思いますね。やっぱり写真集とか、一度はやってもすぐ降りるわけです、芸人さんは。ネタに走っちゃうんでね。僕は逃げない。