Mリーグを代表しているという気持ちでいます

――伊達さんはタイトルの通り、好きなことを仕事にされた方だと思うのですが、逆に普段の趣味などをお聞きしたいです。

伊達 そうですね、愛犬の「ぺち」と過ごすのは間違いなく楽しい時間なんですけど、田村ゆかりさんもそうですし、この前はAdoさんのライブにも行って、横浜アリーナだったんですけど、前から5列目とかでテンションが上がっちゃって、めちゃくちゃ声出しちゃって(笑)。

――いいですね!

伊達 10代の頃は田村ゆかりさんのライブで、恥ずかしげもなく声を出してたんですけど、大人になるにつれて恥ずかしくなって声が出せなくなって、しかもコロナ禍で声出しできない状況だったのが、解禁されてテンション上がって声出したら“楽しい!”って。やっぱりこれは私の中でずっと続ける、ありがたい趣味だなと思いました。

――ニュースクランチでは、「ファンワーク」という好きなことを仕事にしている方に、インタビューをする連載があるんですが、伊達さんが考える「好きなことを仕事にするための秘訣や、好きなことへの向き合い方」はありますか?

伊達 そうですね。私の場合、こうして多くの方に知っていただけたのは、本当にMリーグのおかげだと思っているんです。1枚の大吉を引けたような感覚なんですけど、じゃあその大吉のクジを引くっていうラッキーを取りこぼさないために、いつ幸運が舞い込んでもいいように準備はできていたんじゃないかな、と思います。

――やはり日々の鍛錬が必要だということですね。

伊達 そうだと思います。

――ありがとうございます。じゃあ最後に、今後の夢などはありますか?

伊達 これもよく聞かれるし、普段から言ってるんですけど、(小声で)苦手なんですよねえ、目標とか夢を聞かれるの……。今を一生懸命に生きてるので、勘弁してもらっていいですか?って感じなんです(笑)。

――(笑)。

伊達 私、Mリーグでも目標とかをあえて設定しないんです。もちろん勝ちたいんですけど、本当に内容よく打ち切りたいんです。とにかく麻雀がちゃんとしてないことが、自分としては一番許せないので。そのうえでスコアがプラスだったら最高ですねって感じです。

――本当にストイックですね。

伊達 なので、夢や目標は公言しないようにしているんですが、ただ昨年度Mリーグ個人MVPというタイトルをいただいてから、Mリーグに出ている人間として恥ずかしくないように、というのはずっと意識して臨んでます。発言ひとつ取っても、あるいは卓を囲んで座っているときの姿勢も。おこがましいかもしれませんが、個人MVPというタイトルをいただいたので、Mリーグを代表している、という気持ちを忘れないように行動しているつもりです。

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プロフィール
 
伊達 朱里紗(だて・ありさ)
1991年5月10日生まれ、B型。兵庫県三田市出身。19歳の頃に声優を目指し上京。主な出演作に『アイドルタイムプリパラ』夢川ゆい(主役)、『ヲタクに恋は難しい』桃瀬成海(主役)、『アイドルマスターシンデレラガールズ』難波笑美、『咲-saki-全国編』上重漫などがある。長年趣味としていた麻雀に本格的に取り組むようになり、27歳で日本プロ麻雀連盟の麻雀プロとなる。29歳で初タイトルとなる第一期桜蕾戦を優勝。30歳でプロ麻雀リーグMリーグでKONAMI麻雀格闘倶楽部からドラフト指名され、Mリーガーとなる。Mリーグデビューイヤーでは当時のMリーグ最高レコードである105,500点を記録し最高スコア賞を受賞するなど、雀士・声優として活動の幅を日々広げている。X(旧Twitter):@_datex_