芸歴20年目にして『キングオブコント2023』で、初の決勝進出を決めた赤羽健壱と児玉智洋によるコンビ・サルゴリラ。幼稚園からの幼馴染という二人は、これまでに2回トリオを組むも解散。そして、2016年に「サルゴリラ」として再出発した。
ニュースクランチのインタビューでは、結成から7年目で初めて決勝の舞台に立つ二人に、これまでの道のりを振り返りながら、決勝戦への意気込み、今後の展望を聞いた。
まわりの芸人も決勝進出にしみじみ
――まずは『キングオブコント』決勝進出おめでとうございます! 初の決勝進出となりますが、手応えはありましたか。
赤羽健壱(以下、赤羽) 手応えはあったんですけど、まわりもみんなウケてたんで、結果発表まで決勝に行けるかは本当にわからなかったですね。
児玉智洋(以下、児玉) 発表の前にエゴサをしてたんですけど、僕らの名前が全然出てこないんですよ(笑)。もともとめっちゃウケてても書かれないタイプなので、どうなるかわからなかったです。
赤羽 お笑いルポライターtakahiroっているじゃないですか。あの人、ネタのおもしろさを数字で出すんですけど、サルゴリラにめっちゃ厳しくて。ウケたなって思っても、厳しいんですよ。気にしなければいいんですけど、どうしても気になっちゃって、今回も見ちゃいました(笑)。
――体感としてのウケ量はいかがだったんでしょう?
児玉 むしろ、去年がすっごいウケたんですよ。だから、決勝に行ったと思って、優勝したあとどうする? みたいな話までしてたんですけどね……。
赤羽 それくらい手応えあったね。
児玉 去年はまだコロナ対策があって、結果をそれぞれマネージャーから聞く流れだったんですけど、マネージャーが満面の笑みで部屋に入ってきて「言っていいですか!! 言っていいですか!!」とか言うから、これはもう本当に受かったもんだと思ってたら、「ダメでした!」って。意味がわからなかったですね、めちゃくちゃ笑顔で言われたんで(笑)。
赤羽 マネージャー的には、あんまり暗く言うと余計に落ち込むだろうっていう、優しさだったらしいんですけど……どういう意味!?ってなりました(笑)。
――ついに今年、決勝進出を決めましたが、まわりの芸人さんからも祝福されたんじゃないでしょうか。
赤羽 みんな祝福してくれるんで、最近は劇場に行くのが楽しみです。でも、みんな「おめでとーー!!」って感じじゃなくて、しみじみと「いや~本当によかったな~」と言ってくれるんですよ。
児玉 会場での結果発表が終わったあと、決勝に進めなかった芸人も僕たちのところに来てくれたのはグッときましたね。青春だなって(笑)。
赤羽 ジャンポケ(ジャングルポケット)とか、かたつむりとかね。あと、個人的にはニューヨークのYouTubeに出たときに、僕らが好きで入れてた、お客さんも気がつかないようなくだりを屋敷(裕政)がおもしろがってくれたのはうれしかったですね。
〇【芸人トーク】サルゴリラ/キングオブコント決勝初進出の幼馴染コンビは東京生まれでゆるい2人【ニューヨーク Official Channel】
児玉 あと、メトロンズ(しずる、ライス、サルゴリラ、作家の中村元樹による演劇ユニット)のメンバーも連絡をくれました。関ちゃん(関町知弘)と僕は、普段からLINEの語尾を「お疲れまん」みたいに、“まん”にしてしゃべってるんですけど、決勝が決まったときは「まーーーーーん」って(笑)。
赤羽 僕がファイナリストTシャツを着た写真をインスタに上げたら、関町から「浮かれるなよ!」って厳しいメッセージがきました(笑)。