今年3月にアイドルデュオ・Lovelysを解散し、現在はソロアイドルとして拠点を大阪から東京に移し活動している八木沙季。アイドル人生14年目に突入した彼女だが、近年では人々の疑問を検証する動画がTikTok でバズり、“検証アイドル”として話題を集めている。

さらに先日、『TikTok Creator Awards Japan2023』の『Review Creator of the Year』部門へのノミネートが発表された。19日まで受付されているユーザーによる投票で決まる最優秀賞。受付終了を目前に控える今、3年間毎日続けてきたという投稿への工夫と努力の連続について話を聞いた。

最優秀賞を受賞したらオフ会を開催します!

――『TikTok Creator Awards Japan2023』の『Review Creator of the Year』部門ノミネート、おめでとうございます!

八木 ありがとうございます! 本当に信じられなくて……。報告を受けたときは思わず「えっ!」と大きな声が漏れました。2020年に始めてから約3年間、毎日投稿してきたものが目に見える形で結果が出たようで、すごくうれしいです。

――2020年にTikTokを始めたということですが、始めたキッカケは?

八木 もともとYouTubeをやっていたんですけど、なかなか再生回数が伸びず行き詰まっていて。しかもYouTubeの動画って、撮影から編集までの作業に時間がかかるので、どうしても1週間に1本出せたらいいぐらいのペースになってしまってたんです。

当時はコロナ禍真っ只中で、ファンの方になかなか会えないので、毎日何か発信したいなと思って、YouTubeに上げている動画をもっと短くショートバージョンにしてアップできたらいいなと思い、短い動画ならTikTokかな、と思ったことがキッカケでした。

▲八木沙季【WANI BOOKS-NewsCrunch-Interview】

――そして検証動画が大バズり。

八木 最初に投稿した検証動画が『目を開けたままくしゃみをすると目玉が飛び出るらしい』でした。ありがたいことに、この動画がキッカケでどんどんフォロワーが増えていきました。

実はこの検証、YouTubeでも同じ検証をした動画を過去にアップしていたんです。YouTubeでは100回再生いかないくらいだったのに、TikTok用に縦動画で1分以内に撮り直して投稿したら、一気に60万回再生まで伸びたんです。このときに“TikTokでやっていこう!”と決めました。

――投稿場所が違うだけで、そこまでの差があるんですね…! 今やフォロワーが70万人に迫る勢いですが、始めた当初からそのぐらいの反響は期待してましたか?

八木 まずはフォロワー数にK(1000を意味する単位。フォロワーが1万人を超えてから付く)が付いたらいいな~ぐらいの感覚でした(笑)。でも最初にKがついたら、そこからの伸びはあっという間で、1か月で10万人増えたこともありました。そのうちに私も楽しくなっちゃって(笑)。

――フォロワーはやっぱり若い方が多いんでしょうか?

八木 そうですね。私と同世代の方よりも若い方が多いです。最近では10代の方にも見ていただけるようになりました。フォロワーの層も意識して、今のブームを検証に紐づけたり、学校で簡単にマネできそうな検証をアップしたりしてます。“「検証します!」がクラスで流行ってます”っていうコメントもいただいたりして、すごくうれしいです。

 

――八木さんの検証動画は、ほぼ最初から最後までテロップがついてますよね。いつでもどこでも見やすいな、と個人的に思ってます。

八木 自分が電車の中でTikTok を見ていたときに、イヤホンをしていても、周りの音にかき消されて音が聞こえないことがあって。そんなときにテロップがついていない動画が流れてきて、何をやっている動画なのか全くわからなくて、シュッと即座にスワイプしてしまったんです。そこでテロップを入れたほうがいいんだって気づいて、ちょっと大変ではあるんですけど、それからは必ず入れるようにしてます。

――なるほど。そういった努力の積み重ねがあってこそのフォロワー数なんですね。今回『Review Creator of the Year』部門で最優秀賞を受賞した際には、何か企画など考えてるんですか?

八木 東京・大阪・名古屋の3都市でオフ会を開催しようと思ってます。投票してくれた人、毎日投稿を見てくれた人に直接お礼を言いたくて。コメントしてくれている人のアカウント名も覚えてるので「TikTok の〇〇です」と言っていただければわかると思います! お会いできるのが楽しみです!