日本プロ麻雀連盟に所属し、Mリーグでは「KONAMI麻雀格闘倶楽部」の一員として活躍。プロ雀士としての活躍するかたわら、グラビア活動も精力的に行っている高宮まり。麻雀の魅力を伝えられるのであれば、認知につながるのであれば! という思いでグラビア活動もしており、意外にも初となる紙の写真集『蜃気楼~Mirage~』(小社刊)を先月発売した。

そんな彼女が感じている麻雀の魅力、さらに同じプロ雀士の岡田紗佳とのコラボなどでも注目されているグラビア活動や、今後の目標についてインタビューした。

▲高宮まり【WANI BOOKS-NewsCrunch-Interview】

麻雀の魅力は楽しみ方の多様性

――以前、麻雀の魅力が伝われば、麻雀の認知につながるなら……ということであれば、グラビアのお仕事もお受けしますという記事を見て、麻雀に対する愛の強さを感じたのですが、改めて麻雀の魅力を聞かせてください。

高宮 楽しみ方も関わり方も、十人十色なところが魅力かなと思っています。年代や性別、国籍が違ってもゲームを楽しめますし、私のような麻雀プロひとつとっても、競技に注力されている方もいれば、麻雀を広めるという目的で講師をされている方、YouTube配信などをしている方などもいらっしゃいます。

麻雀の楽しみ方も、リアルで打つ方もいれば、ゲームで楽しんでいる方もいますし、大会に参加する方もいます。どれも間違いじゃなくて、多様性のあるところが魅力だと思っています。

あと、今はMリーグなどもあって、ルールの認識が曖昧でも、推しの選手やチームがいたら応援できるし、ライトに楽しめる。あと、麻雀自体がすごくよくできているんで、ガチ勢でも一生楽しめるのが魅力ですよね。

――たしかに、始めて間もない人がプロに勝てる数少ない競技と聞いて、なるほどと思いました。

高宮 そうなんです、4人打ちだと、1人がどんなに上手でも、残り3人によって大きく変わる競技なので、そこを突き詰めていくと終わりがないんですよね。どんな人でも、どんな楽しみ方でもできるという意味で、多くの人に楽しんでもらえる競技だと思います。

イメージは『ハムレット』のオフィーリア

――先ほども触れましたが、麻雀を広めるためにグラビアの活動もしてきた高宮さん。今回、弊社から出た写真集『蜃気楼~Mirage~』が、初めての紙版というのが意外でした。

高宮 そうなんですよね。デジタル写真集は出させていただいてたんですが、紙の写真集は初めてです。編集の方からお声がけいただいて、日本プロ麻雀連盟とも相談して「ぜひ!」という感じでした。

――タイトルはどうやって決めたんですか?

高宮 編集者さんからタイトルの候補をいくつかいただいて。私の場合、麻雀に絡めたタイトルで漢字を使うのはイメージビデオなどでもあったので、タイトルから作品イメージが湧く漢字のタイトルというのと、スタッフさん含め「蜃気楼」っていうのがいいね!って、それで決まりました。

――高宮さんから衣装やコンセプトについて、伝えられたことはあったのでしょうか?

高宮 今回、ロケ地が山梨と長野ということで「雰囲気のある感じがいいですね」とお伝えしました。私自身、南国の砂浜みたいな王道の感じよりも、少し静かな雰囲気のほうが合っていると思っているので、自分の思っていたイメージ通りに撮っていただけたのではないかと思います。

――お気に入りの衣装やカットはどれですか?

高宮 自然の中で撮りたいというのがあったので、湖や川でたくさん撮っていただいたのですが、そのなかでも一番希望していたのが、両面開きのカット、私が川に横たわっているやつです。私がずっと「川に流されたい」という希望を出してまして…(笑)。

――(笑)。これまでの高宮さんのグラビアと比べても、ちょっと違った魅力がありますね。

高宮 ありがとうございます。川に流されているカットは、自分の中ではシェイクスピアの戯曲『ハムレット』のオフィーリアを意識してるんです。オフィーリアの絵を見てから、ずっとステキだなと思っていたので、こうして写真集で実現することができて本当にうれしかったです。

――なるほど、川に流れている意味がわかりました。このカットは、グラビアをやっている高宮さんとも、麻雀を打っている高宮さんとも違う、自然体ですよね。

高宮 はい、自然体な感じがうまく表現されていると思います。撮影で着た衣装にも注目してほしいです。川に横たわってるときの白いワンピースの衣装も好きですし、湖に入っているときのネイビーのワンピースもお気に入りですね。今回、やっぱり水着ではない衣装のカットが、特に見どころなんじゃないかと思います。

――撮影時のエピソード、何かあったりしますか?

高宮 水に浸かりすぎて寒かったですね(笑)。

――あははは(笑)

高宮 撮影時は秋口、晩夏というのでしょうか。今年はまだ暑かったりした時期だと思うんですけど、場所も避暑地だったので、まあまあ涼しくて……。お風呂のシーンもシャワーシーンもあって、それはもちろん寒くなかったんですけど、何かと水に縁のある撮影でしたね。

▲撮影では水で体が冷えてしまいました…(笑)