高校生活は何気ない日々が思い出
――3月15日にはもう1作、さらちゃん出演の映画『恋わずらいのエリー』が公開になります。コメディタッチな作品には初挑戦ということで、これまでの出演作といろいろギャップを感じたんじゃないでしょうか。
葉山 テロップと効果音がたくさん使われていているので、現場で見ていたものと実際に映像に仕上がったものが全然違って、今までの出演作にはなかった感覚でした。現場で監督がすごく細かく動きを指示されていて、コマごとのような撮り方をしていたので、映画というよりCMの撮影みたいだなと思ってたんですけど、完成した映画を観て“こんな感じに仕上がるんだ……!”って、面白くて感激しました。
――演じるうえで、これまでのお芝居との違いを意識した部分はありますか?
葉山 本作の役柄はギャルっぽい、属性でいうと“陽”なタイプの子で。私自身は学校とか日常生活では明るいんですけど、お仕事となると落ち着いて大人しくなってしまうので、ポップに見せたり、テンションを上げたりするのが難しかったです。自分が友達と話しているときの100倍くらい明るく元気にいこう、という気持ちで演じてました。
――学園物語なので、同世代の共演者の方がたくさんいたと思います。現場の雰囲気はいかがでしたか。
葉山 本当の学校みたいに、すっごく明るい現場でした。男の子たちは初日からすでに“5年来の友達なのかな?”っていうくらい打ち解けていて。私は大平萌笑ちゃんとよくお話をしました。同い年っていうのと、高校生から芸能活動を始めたっていうので共通点が多くて、“高校生活と芸能生活の両立あるある”を話して盛り上がってました(笑)。
――これまでさまざまな作品、役柄を経験してきたなかで、お芝居に対する意識に変化などは生まれましたか?
葉山 デビューしたての頃は台詞を覚えてなぞるだけで精一杯だったし、台詞が出てこなくなったら頭が真っ白になってたんですけど、いろんな現場を経験させていただいたり、同世代の子のお芝居を見て研究しているうちに、シーンごとの役割を考えて“ここで自分はどう表現したらいいだろう”とか“どうしたら見てくれる人を惹きつけられるだろう”と考えながら取り組めるようになったと思います。
――目の前のシーンだけでなく、作品の全体像や出来上がった先の視聴者のことまで考えられるようになったんですね。さて、さらちゃんはこの春に高校を卒業。高校生活は悔いなく終えられそうですか?
葉山 どうだろう……。精一杯、楽しんだ気もしますし、もっと制服でお出かけしたらよかったなっていう後悔もちょっとあります(笑)。でも、大事な友達がいっぱいできたし、勉強も芸能活動と両立しながら一生懸命に頑張れたし、すごく充実してました。
――高校生活いちばんの思い出は?
葉山 1つに絞るの難しい! イベントでいうと、修学旅行がいちばん楽しかったんですけど。でも、振り返ると友達と隣の席で一緒に授業を受けたり、学校帰りにプリクラを撮りに行ったり、何気ない日々の方が楽しかったように思います。もう取り戻せないものだと思うと、ちょっと寂しいですね。
――趣味として挙げている英語は引き続き勉強されるんでしょうか。
葉山 そうですね。高校3年間で英語の勉強にはかなり力を入れていたので、高校で習っていたような文法とかだけでなく、もっと会話が楽しめるようになりたいです。
――ちなみに、今の英語力ってどのくらいなんですか?
葉山 洋画だと完全に字幕なしはまだ不安なんですけど、なんとか6割くらいは理解できます。日本語と英語で言葉の意味のニュアンスが若干違ったりするので、そういった違いが見抜けるのも勉強になるし楽しいです。ただ、つい先日、外国人の方に街中で突然話しかけられたことがあって。会話は通じたんですけど、あとから“もっとこんなふうに話せばよかった”って気づいて……改善点はまだまだあります。
――高校卒業後も、お仕事と勉強の両立でハードな日々が待ち受けてそうですが、今後の活躍も楽しみにしています!
葉山 ありがとうございます! “俳優として生きていく”と自信を持って言えるよう、もっともとお芝居が上手になりたいです。ひとつひとつのお仕事と向き合って、一生懸命に頑張ります。