『ブラッシュアップライフ』『うちの弁護士は手がかかる』など話題作でメインキャストの幼少期を演じる16歳の女優・早瀬憩。さらに6月には、新垣結衣と共に主演を務める映画『違国日記』の公開を控えており、新人の大抜擢と人気コミックの映像化ともあり大きな期待と注目を集めている。そんな彼女の透明感抜群の撮り下ろしと、お芝居への姿勢や素顔が垣間見えるインタビューをお届け。
ターニングポイントになるんじゃないかって
――カメラマンさんとコミュニケーションを取りながら笑顔いっぱいで撮影に臨んでくれました。人と接するのは得意なタイプですか?
早瀬 実は小さい頃はすっごく人見知りでした。今でも初対面では大人しいんですけど、でも打ち解けちゃうと、すっごくうるさいです(笑)。
――我々も今日は初対面だったわけですが、人見知りな様子は全く感じませんでしたよ。
早瀬 このお仕事を始めてからいろんな人と関わる機会が増えて、少しずつ人見知りは克服できてるように思います。中学生の頃は学級委員にも自分から立候補して、積極的に人前に出たりしてました。
――趣味が読書とのことで、本を読んでいるシーンを撮影させていただきました。普段はどんな本を読むんですか?
早瀬 いろんなジャンルの本を読みますが、なかでも辻村深月さんの作品が好きでよく読みます。学校を舞台にした作品が多いので共感しやすくて。あとは映像化される作品を読んで、そのあとに映像で見て“こんなふうに演じるんだなぁ”っていうのを感じるのも好きです。
――役者さんっぽい視点。映像化と言えば、早瀬さん自身も人気コミック『違国日記』の映画に田汲朝役として出演が決定しました。新垣結衣さんとW主演!
早瀬 もちろん、これまでのお仕事全てに思い入れはありますが、今作は主演という立場での参加なので、自分にとってより大きな出来事というか、ターニングポイントになるんじゃないかと思ってます。
――オーディション時から手ごたえはあったんですか?
早瀬 最終まで何度かオーディションを受けたんですが、そのたびに“ダメかも……”と思ってました。でも“朝を演じたい”っていう思いは自分の中で強く持っていたし、マネージャーさんたちもすごく期待してくれていたので、合格のお知らせを聞いたときはホッとしました。
――人気作の映像化ということで、プレッシャーもあったんじゃないでしょうか。
早瀬 できるだけ原作に忠実にと思い、かなり読み込みました。朝と私はちょっと似ているように感じる部分があって、例えば朝は歌が好きで、それ以外に人より秀でている部分がないと思ってるんですが、私自身もお芝居しかないと思ってるし、朝は性格が犬っぽい雰囲気があるんですが、私も『違国日記』の現場のスタッフさんたちや周りの友達から、動きや人懐っこさが犬っぽいと言われたので……。自分と近いのかなぁと思いながら演じてました。