「リラックスしよう」「宿題を早く終わらせよう」「ダイエットのために食事を抑えよう」……。いくら「そうしよう」と決意しても、なかなか実行することはできません。それはどうしてでしょうか? どうやったら成功するのか? 答えは潜在意識が握っているのです。それでは成功するための具体的な方法を見ていきましょう。

※本記事は、中脇雅裕:著『あなたの仕事はなぜつまらないのか』(ワニブックス刊)より、一部を抜粋編集したものです。

潜在意識が求めないことはしない

例えば、「毎日朝5時に起きて資格の勉強をしよう!」とあなたが決意したとします。ですが、それはなかなか続きません。朝5時に目覚ましは鳴るものの、眠気に勝てず、ついつい二度寝をしてしまう。

それはなぜでしょうか。

第一に、それはあなたの意思が弱いせいではありません。あなたの身体と潜在意識が真に求めているものが、睡眠であるというだけです。人間は、自分の欲望に逆らうことを「辛く、苦しいこと」だと感じます。

睡眠欲が人間の根源的な欲望であることはもちろんですし、「早く起きて勉強なんてめんどくさい」、「資格なんかなくても食っていける」、または「努力せずに成功したい」……そうしたことが、潜在意識での本音なのかもしれません。

その上、欲望に逆らって実行した「辛く、苦しい」行為は、あまり身につかないものです。学生時代、あんなに辛い思いをしてテスト勉強をした内容も、今ではもうほとんど思い出せない、なんていうこと、ありませんか?

どうやら、潜在的な「欲望」を「意思の強さ」で抑え込んでなにかを成し遂げようというのは、あまり効率が良くないようです。