初めて立った舞台で「藤崎マーケット賞」

原は現在、高校時代の幼なじみ、軟骨!とともに、ビキニクリエイターというコンビ名で『M-1グランプリ』や、若手芸人の登竜門『UNDER5 AWARD 2024』などの賞レースに挑戦中だ。

活動を始めたのは、グラビアを始めてからと聞いていた。しかし、「じつは高校生の頃、今の相方と違うコンビ名で、M-1に出たり、ライブに出たりしている時期もあって……」と告白。その経緯は、無類のお笑いファンだったからと話してくれた。

「一番のきっかけは、高校2年生のときに8.6秒バズーカーさんがすごい流行って。それで“大阪で見れるらしいで”って劇場に見に行ったら、8.6秒バズーカーさん以外にも、おもしろい人をたくさん見つけてしまって。しかも、さっきまで舞台に出てた人が、手売りでチケットの販売とかをしてるんですよ。“また見に来てください!”って。そんなん行くじゃないですか(笑)。

それで、気づいたら週に5〜6回ぐらい劇場に通うようになっていました。特に、からし蓮根さんのことは、かなり追いかけていましたね。電気屋さんの営業とか、当時やっていたファミリーマート店内でのライブも行っていましたから(笑)」

ただ、いくら好きでも「自分も芸人になりたい」とは思わない。なぜ「やってみよう」と思えたのか。そのきっかけは、吉本の養成所「NSC」のオープンスクールだったそう。

「当時の私は『Kakeru翔LIVE』っていう、1000円でチケットが買える若手中心のライブに通っていたんです。ただ、NSCのオープンスクールには、和牛さん、かまいたちさん、藤崎マーケットさんが来ると知って。

“大金を出さないと見れない人たちが、ゲストに来るみたいやで!”って、今の相方と盛り上がって(笑)、軽い気持ちでオープンスクールに参加したんです。そしたら、実技形式の体験授業があって、漫才のネタが穴埋めになってて、それを披露するというものだったんですが、私たちは演劇科だったんで、そこで歌って踊ってみたんですよ。

いま思うと、女の子二人がいきなり歌って踊るって、かなりおかしいし、目立ってたからだと思うんですけど、藤崎マーケットさんから『藤崎マーケット賞』をもらったんです。それで“え、すごい! うちらお笑いできるんじゃない?”って調子に乗っちゃって」

その後も、まさかの順風満帆だった。試しに大阪のお笑いライブ『キタイ花ん』のオーディションを受けると、一発合格。

「いま思うと、おもしろくないんですけど、歌って踊る変な女子学生で珍しかったから、でしょうね。でも、そのときに“キタイ花んのオーディションは、からし蓮根も1回は落ちてるらしいよ”って、どっかから聞いて。“うちらって、すごいのかも!”って盛り上がっちゃいました(笑)。

ライブでは、全然ウケなかったです。ただ、演劇科って“スベる”に似たことを体験することが多かったんですよ。授業も座学、声楽、モダンダンス、クラシックバレエ、狂言、日本舞踊……変わったことだと、鬼ごっこを全力でするみたいなこともあって。それでメンタルが鍛えられていたんだと思います。

あと、相方がすごくポジティブなんです。何かの賞レースに落ちても“審査員が見る目なかったな”って言っちゃうくらい(笑)。だから、ウケないことが気にならなかったんですよね」

▲女の子二人がいきなり歌って踊るっておかしいですよね

お笑いとグラビアを掛け合わせた存在になりたい

今後、お笑いとグラビアの仕事はどのように両立したいのか。それについて原に聞くと、ある肩書が欲しいと笑顔で話してくれた。

「グラビアをめっちゃ頑張りたいという気持ちがある一方で、お笑いを本気でやりたいとも思っています。ただ、お笑いに関しては、やればやるほどプロとの差を感じてしまうことが多くて、もどかしいんですよね。

今年は『キングオブコント』に出ようと思っているのですが、4本のネタをライブで試していて、どれで挑もうかと考えているところです。相方とも、定期的にZoomで打ち合わせをしています。もちろんグラビアが主軸ではあるんですけど、お笑いに割く時間はどんどん増えていっています

ズルい言い方かもしれないですけど、お笑い一本では勝てる感じがしないし、グラビアでもスゴい人がいっぱいいる。でも、お笑いとグラビアを掛け合わせた存在では私しかいない、という状況になれたら強いなと思ったんです。

なので、直近で目指している肩書きは“やたら賞レースに出て、やたら結果を残しているグラビアアイドル”。出てるだけじゃなくて、結果を残してるっていうところを目指したいです!」

ちなみに、その肩書きを引っ提げてやりたいことは「写真集とフォトブックをもう一度出したい」そう。

「私、去年の今頃から今年までに、10キロ弱も痩せたんです。もともとはインフルエンザがきっかけで、3キロぐらい一気に落ちたのですが、それをキープしようと思って、ジムに通ったりしていくうちに、1年間かけて痩せられました。今までは撮影に行くと“おっぱい大きい”と言われてたんですけど、最近は“スタイルいいね!”って言われるようになったんです。

なので、今の体の状態で、写真集とフォトブックをもう一度出させていただきたいなって。今はデカ女ブームらしいので、おっぱいが大きいだけじゃなくて、スタイルよくなりましたよって、世間にアピールしたいです!」

(取材:於 ありさ)


プロフィール
 
原 つむぎ(はら・つむぎ)
生年月日:1998年1月6日
出身:兵庫県
身長:170cm
サイズ:B101 W64 H100
趣味:ダイビング、野球観戦、サウナ
特技:関西弁翻訳、どこでも寝れる
X(旧Twitter):@haratsumugi、Instagram:@haratsumugi