グラビアアイドルとして活動している日下部ほたる。その一方で、資格マニアとしても知られ、現在は大型二輪免許、1級小型船舶免許、漢検1級など43個の資格を有している才女でもある。

つい先日には、全人類の上位2%の高いIQを持つ者だけが入会を許される『MENSA』の入会資格を取得したことでも話題となった。ニュースクランチでは、そんな彼女を紐解くべくインタビューをおこなった。

▲日下部ほたる【WANI BOOKS-“NewsCrunch”-INTERVIEW】

文武両道の幼少期から一転引きこもりに

現在、グラビアアイドルとして活動している日下部。その活動の傍ら、資格を取り続けている彼女の原点が気になった。幼少期はどんな子どもだったのだろうか。

「親が教育熱心で、自分から“これがしたい”とかは言ったことがなくて、親の言う通りに生きていました(笑)。ピアノ、書道、美術、クラシックバレエ、水泳、体操……毎日なにかしらの習い事をしていました。学校の勉強もできるほうだったと思います、一応、中学のときの成績はオール5でした。周りからは常にできて当たり前みたいに思われていたので、黙々とやっていました」

小さい頃から芸能界を目指していたのだろうか。子どもの頃の夢を聞いてみると意外な答えが返ってきた。

「これといった夢はなかったですね。小さい頃は絵を描いたり、漫画を読んだりすることが好きで、漫画家になりたいと思ったこともあったんですけど、だんだん大きくなるにつれてそれも消えて。何か特定のものになりたいという夢は特に持っていませんでした。ましてや、芸能界なんて考えてもいなかった」

キャンペーンガールから芸能生活をスタートさせた日下部。では、そこに至るまでどのような心境の変化があったのだろうか。

「じつは私、何もかもがイヤになって高校を中退してるんです。それまでは習い事もやって、勉強もして、部活もやっていたんですけど、張り詰めていたものが爆発してしまって。母親も教育熱心だったぶん、そんな私を見て信じられなかったみたいで。家の中の空気も悪いし、私もご飯が食べられなくなっちゃって……10キロ以上も痩せてしまって、数年間、引きこもっていました。

でも、自分の中で“このままじゃいけないな”、“どうにかしなきゃいけないな”という思いいはあったんです。母親とはもう修復できないほどの関係になってしまったんですが、引きこもるようになってから、父親とはこれまで以上にしっかりと話すようになったんです。

引きこもっている私を見続けてくれる、そんな父のために頑張らなきゃいけないなと思った矢先に、父が亡くなってしまって。そこから自分の中で“自分の力で生きていかないといけない”という気持ちが強くなりました」

▲父の死がきっかけで“自分の力で生きていく”ことを決めた

全国1位になったキャンペーンガール時代

引きこもりを脱却し、就職へ向けて動き出した日下部。そのときに出合ったのがキャンペーンガールの仕事だった。

「キャンペーンガールは就職するまでの“つなぎ”みたいな感じで、アルバイト感覚で少しだけやろうと思ってたんです。でも、いざやってみると楽しくて、そこから誘われるがまま撮影会にも出るようになって、芸能活動を始めるきっかけになりました。昔から流されやすいタイプなんです(笑)。

一時期、タバコのキャンペーンガールをやっていた時期があったんですが、当時IQOSを全国で1番売り上げたのが私だったみたいで、表彰されたんです。偉い方から“このまま就職しない?”って誘われたこともありました(笑)。私はタバコを一度も吸ったことがないんですけど、副流煙は日本で一番吸ってるんじゃないかな(笑)」

キャンペーンガールを経て、グラビアにも挑戦するようになった日下部。芸能界なんて考えてもいなかった彼女が、なぜグラビアをやろうと思ったのだろうか。

「もともと写真を撮ってもらうのは好きだったんですが、自分が人前で水着になることなんか絶対にないだろうと思っていました。でも、キャンペーンガールとして撮影会に出るようになって、いろいろな方から“グラビアアイドルをやってみない?”というお話をいただくようになって。

当時は、私服で撮影会に出ていたので、水着で出ている方に比べると人気もさほどなかったんです。そこで少し負けず嫌いな自分の性格が出てきて、“水着ならもっと人気が出るかもしれない!”と思って、飛び込んでみました」

現在では人気グラビアアイドルとして活躍している日下部。グラビアのどんなところにやりがいを感じているのだろうか。

「グラビアアイドルといっても、お仕事はいろいろあるのですが、私は撮影会に出ていることが多いのもあって、ファンの方々とも近い距離感でいられるし、皆さんの楽しんでいる顔や喜んでいる顔を直接見ることができる。それが本当にやりがいになっています」