グラビアアイドル、タレントの清水あいりが新連載を開始! 「関西弁あいうえお」などの持ちネタで周囲に色気を振りまいている彼女が、「色気を感じる映画」について書き下ろします。
第一回はシャロン・ストーンが足を組み替えるシーンが有名な『氷の微笑』について。この映画を彼女が選んだ理由とは? そして巷で衝撃を呼んだ「結婚発表」についても明かしてくれました。
色気は生まれつきの才能に近いのかもしれない
こんにちは、グラドル界の坂田利夫こと清水あいりと申します。
名前と顔が一致しない方は、「湘南新宿ライン」と言いながらお尻を突き出したり、セクシーなポーズをしながら「もう、やっぱり男の子やな」と言ったり、「関西弁あいうえお」と称して、エロいあいうえお作文をやっている“トリッキーな女”と言うと、“あぁ~”と思い出してくれはるかもしれません(どんな女やねん)。
なんと今回、ワニブックスさんのウェブサイト「ニュースクランチ」で、私が大好きな映画について、しかも「色気のある映画」について書く連載を行わせていただくことになりました(ありがた過ぎて膝小僧の産毛全部ピンセットで抜いてもうた)。
このお話をいただいて、“そもそも色気のある映画ってなんやろう?”と考えたんですが、外見的な色気もあれば、内面からあふれ出る色気もありますよね。もちろん、性別を問わず、(成人していれば)年齢も問わず、色気って発せられるし、感じられるものだと思うのです。
……先ほど成人していれば、と書きましたが、じつは私自身、幼少期に祖父から「将来、変な男が寄ってくる雰囲気があるから」と空手を習わされた経験がありまして。色気というのは、足が速いとか、歌がうまいとか、生まれつきの才能みたいなものに近いのかもしれません。(でも、未成年をそういう目で見るのは絶対にあかんからやめてよな)
ここで、私が映画好きになったきっかけをお話したいと思います。私の映画好きは完全に母の影響なんです。本当、生まれて物心ついた頃には、母と一緒に映画を見ていた記憶があります。でも、その映画がホラー系とか、人が殺されちゃうミステリー系とか……大人でも苦手な人がいるのに、まだ幼稚園とかの私と一緒にそれを見るんです。「おもろいやろ?」って。
で、怖い映画を見終わったあと、お口直しのように、ディズニーの可愛いくてハッピーな映画を見せてくるんです。
「いや、頭おかしなるって!」
でも、当時の私はそんなツッコミをすることなく、ただただ人が死んだり、ゾンビが追ってくる映画を怖がりながら見たあと、プリンセスやミッキー、ミニーたちの可愛いディズニーキャラクターを見ていたのです。
母にどういう意図があったのか、今も謎のままですが、おかげで私はホラーとかミステリーを楽しく見れる女になりました。(ありがとう…?)
私がワンピースを着ている理由
そして今回、選ばせていただいたのは、『氷の微笑』(1992年公開)です。
ある殺人事件を捜査する刑事ニック(マイケル・ダグラス)と、容疑者キャサリン(シャロン・ストーン)の駆け引きを描いたエロティック・サスペンス、と資料には載っていますが……たしかに、めちゃくちゃ色っぺぇ。
私は、さまざまなサスペンスを片っ端から見ていたときに、この映画に出会ったのですが、キャサリンの魔性の色気に、文字通りヤラれてしまったのを覚えています。
映画本編を見たことない方も、キャサリンが取調べ中にノーパンで足を組み替える有名なシーンは知っているのではないでしょうか? なんでも、このシーンは「世界でもっとも一時停止されたシーン」に選出されているようです(「もう、やっぱり男の子やな」)。
この映画を題材にする、と決まったとき、編集者やスタッフの方から「なるほど! あいりさんはよく単色のワンピースを着ているイメージがありますけど、この映画からだったんですね」と言われたんですけど……そうなん? その意図は全然なかった(笑)。
たしかに私は、メディアへ出るときにワンピースを着ることが多いんですが、なぜ選んだかと言うと……芸能活動を始めた当初、一番手っ取り早くセクシーで、体のラインが出やすくて、動きやすい衣装だったから、です。
しかも、単色を選びがちなのは、単色だったらセンスを問われないから(恥)。清水あいりとして活動し始めた頃は、スタイリストさんなんてついてないオーディションの日々で(もちろん今もついてないが?)、安いし持ち運びやすいからという、なんとも色気のない理由…(笑)。
この映画を選んだのは、本当にシャロン・ストーンさんの色気がヤバッってことなんです。最初から最後まで、ずっと魔性でミステリアス。あと、この映画のキャサリンは心理学を学んでいますよね。ここも私が色気を感じるポイントなんです。
だってなんか、心理学を学んでいる人って、エロくないですか…?(小声)
好きやわぁ。
全てを見透かされて、手の平でコロコロ転がされている感覚が……たまらない。
この映画のマイケル・ダグラスを見ていると、“もう〜、単純な男やわぁ”と思うんですけど、少し気持ちがわかってしまう自分もいるんですよね。
どう考えたって、シャロン・ストーン演じるキャサリンは怪しい。でも、その怪しさも彼女の色気を増幅させている。その色気をこの手に収めてみたい。その沼に足を踏み入れずにはいられない。わかる、わかるで、マイケル。