《第13話》「ラーメンに踊らされ、騙される女の末路」

私が首を痛めた日(12話)の前日――

高校の時に全米が泣くほどの運チと呼ばれていた私が友人のモッちゃんとジムに行き、なんだかんだ全米が泣くほどの運チなりに結構楽しくウエイトトレーニングってやつが出来て、その帰りに銭湯に寄り、そして

「ラーメン食い行かね?」

と、モッちゃんが言い出した。

ラーメンか。

いや、実はラーメンはそこまで恐れることはないメニューではあることを私は知っている。

ラーメンのカロリーが高いのは、大抵はスープが原因。(もちろんものにもよるが)
スープのカロリーが高いだけで、スープさえ飲み干さなければカロリー的にはそこまで過剰に反応するほどでもないことを、私は知っている。

ネットの情報でも、いろんなダイエット本にも、そう書いてあることが多い。

しかし……

しかしだ!!

私は、声を大にして言いたい!!

 

うん。普通にスープ飲みたい。

ダイエット中とか知らんがな。

ラーメンの主役はスープやろがい。

我慢しない、楽して痩せるがモットーの私が、

ラーメンのスープを飲み干さないなんて間違えてる!!

スープを飲み干すダイエッターに、私はなるっ!!(ドンッ!!)

図らずも麦わら帽子を被った青年の様になってしまったが、(いや明らかに図ってるだろ)

私はそれくらいの決意で、楽してダイエットしてるのだ。

スープを飲み干す、と言うことはスープも麺も具材も全て含んだ全体のカロリーを調整したい。

そうなると、どこかのお店で食べるよりは、自炊する方がコントロールしやすい。
が、自炊は面倒。

極力労力を最小限に抑えて自炊し、かつカロリーが低く、かつ美味い!

これがベストだ。

いやいやそんな都合のいいものあるわけ……否!! ある!!

私は、すでにそんなラーメンを開発済みなのだ!

そうだ……。

いいことを思いついた。

そのラーメンを使って、ちょっくらモッちゃんを騙してみよう……。

ふふふ……

これはちょっと面白くなってきたぞ。

私はモッちゃんに

「うちでラーメン食べない?」

と誘ってみた。