自分の最初の模試が友達の最後の模試!?

 

――優しさが原因みたいなのつらいじゃないですか(笑)。そうやって苦労して勉強とアイドルを両立する中で、でも進学校なら、すぐに大学受験の諸々が迫ってきますよね。

かれん:高2の終わりくらいにはもう危機感が! 周りがめっちゃやってるからどうしよう? それで、とりあえず塾でも入るか、と思って東進衛星予備校に入って。志望校も、進学校だったので周りは京大とか阪大とか神大が多くて、じゃあとりあえず阪大って書いとくか〜みたいな。

――意外とゆるいですね(笑)! てかかれんさん、“アイドルをやりながら現役で阪大!”って聞くとビシーッとした人を想像しますが、話してる印象とかもどっちかというとホワ〜っとしたタイプな気が。

かれん:そうなんですよ〜(笑)。

――そういえば、受験のためにカラスクの活動を休むってなったタイミングも、だいぶ遅かったですよね。

かれん:そうです。いろいろグループの都合もあって休むのは高3の11月からってことになって。それまではアイドル活動をやりながら、学校の課題と中間テストや期末テストで精一杯で、大学受験は横に置いちゃってる感じでした。

東進は映像授業なんですけど、契約した授業も全然やれなくて。高速基礎マスターっていう、基本を網羅した教材だけやってましたね。それまでは模試を後日受験っていう面倒な形でしか受けられなくて、11月なってから初めて会場で朝から夕方まで受けれたんですけど、その私の最初の模試が、友達にとっては最後の模試だったっていう(笑)!

――めちゃくちゃヤバい状況ですね。ちなみにその模試の結果は?

かれん:全っ然できなかったです! 全っ然! もうびっくりするくらい(笑)!!

――いや〜! 11月でそれだと普通に考えたらアウトな気が……?

かれん:確かに……!

――そんな人ごとみたいな(笑)。実際そこからどうやって巻き返したんでしょう?

かれん:一応10月に私立の特別入試を受けて、受かってたんで浪人はなかったんですけど、学費も高いし、なるべく阪大行きたいな〜って。11月からやっとちゃんと勉強を始めて。やっぱり過去問ですかね。まず共通テストの過去問を始めて。もうその時期には周りの友達や東進生の子たちは10年分の過去問終わってるんですけど(笑)。とりあえずやって、採点して、わからないところを復習して、って感じです。あとそこから東進の映像授業をめっちゃやり始めて。1日に3個ずつとか。

――ギリギリから猛ダッシュが始まったんですね。アイドルとの両立から完全勉強モードへの切り替えはスムーズに行ったんでしょうか?

かれん:まず自分の携帯からTwitter(現X)とTikTokとインスタのアプリを消しましたね。あると見ちゃうんで、たまにお母さんの携帯でログインしてツイートするくらいにして。

あと勉強し始めてから改めて気づいたんですけど、わたし的には時間があって、やることが決まってたら勉強は楽しいんですよ。大変だけどそんなにつらくはなくて。自分的に見える化するのが好きなので、映像授業の全部の教科の15回分の表を作って、受けたものに丸をつけていってました。私はただの丸じゃなくてニコニコマークにして。受ければ受けるほど、どんどん笑顔が増えていく〜! みたいな(笑)。

▲勉強法について語るかれん

――それは素晴らしい。かれん式勉強法! 受験生の皆さんはマネしましょう。1月が共通テストだと思いますが、結果はどうだったんでしょうか?

かれん:結果は一応、自分の中では過去のどの模試よりも良くできました。模試では時間が足りなかったりしたんですけど、本番では時間が余ったくらいで。当日の朝にお母さんの携帯から“これから行ってきます!”みたいな感じで自撮りを載せたら、ファンの人たちからめっちゃ応援の言葉を頂けて、本当に嬉しくて! こんなに応援してもらってる受験生はいない! って思えて、絶対力になったって思います。