2022年HoneyWorksがサウンドプロデュースを手掛けるグループとして颯爽とデビュー。23年の『可愛くてごめん(たかねこver.)』の大バズもあり、今の日本のアイドル界を代表するグループに。この8月から不動の10人から9人体制に変わるという大きな変化を経験しつつ、9月7日の3rd ANNIVERSARY CONCERT 「A Wonderful Encounter」に突き進む! 籾山ひめり、東山恵里沙、日向端ひなの3人に話を聞いた。

“これがアイドルなんだ!”を知った夏。

――たかねこさんを、いろんなアイドルが出演するフェスとかで見ると、他のグループとガラッと空気感が変わる感じがあって。

3人:え〜っ!!

――歌も皆さん上手いし、何か特殊なレッスンとか受けてるのかなと勝手に思ってるくらいなんですけど(笑)。

籾山:私が思うのは、レコーディングのときにHoneyWorksさんが直々に歌い方とか世界観とかを伝えてくださるので、そのおかげで曲ごとの世界を作れてるというか、みんな同じ方向に向かって歌えてるのかなって思います。

東山:1人1人に対してすごく細かくアドバイスしてくださるし、ライブでもレコーディングでやったことを実践して欲しいと言って頂いてるので、HoneyWorksさんの期待に応えたいって気持ちがありますね。

籾山:でもライブ後の楽屋とか、“ごめん! 今日はやばかった〜!!”とか言ってばかりですよ。自分でミスに気づいたら先に謝っておく(笑)。技術的にはまだまだです!!

籾山ひめり(もみやま・ひめり)2004年3月22日生まれ。栃木県出身。

――謙遜ですね〜。この夏もたくさんライブがあったと思うんですが、ライブは演っててどんなところが一番楽しいですか?

日向端:私が一番好きなのは、ライブの最初に、OVERTUREが流れる中ステージに出て行ったときにファンの方たちが見える瞬間なんです! すごいペンライトが綺麗で。光の海みたいになっていて! 対バンでも単独ライブでも、その景色を見るのが楽しみで、いつもドキドキしてます!

籾山:ステージに出る前は“今日皆さん来てくださるかな?”って不安タイムが必ず来るんですよ。“人がいなかったらどうしよう?”とか。でも出た瞬間にたくさんのお客さんがいると本当に嬉しいですね。“よし、後ろの人まで楽しませるぞ!”って気合いが入る。その感じが大好きです。

東山:歌ってるときにファンの方がめっちゃコールしてくださるんですよ。“え〜〜りさ!”みたいな。それを聞くたびに“え、みんな私のこと知ってくれてるんだ!”って!!

――当たり前でしょ(笑)!! てか、東山さんくらい歌上手いと、“ちょっと静かにして私の歌聴いてください”ってなるかと思ってました。

東山:全然ですよ!! 思ったことない(笑)!! 呼んでもらえるのめっちゃ嬉しいです!! 1番嬉しい!!!

東山恵里沙(ひがしやま・えりさ)2006年5月28日生まれ。岐阜県出身。

――やはり、まずファンの人たちありきなんですね〜。たかねこさんの歌うHoneyWorksさんの曲って、『美しく生きろ』とか『僕は君になれない』や『ファンサ』のような、アイドルの生き方やファンとの関係を歌った曲が多いじゃないですか。結構重たい言葉も入ってたりするんですけど、歌ってるご本人たちはどんな気持ちなのかなと前から思っていて・・・。

東山:HoneyWorksさんは私たち1人1人のことをすごく良く見てくださっていて、『美しく生きろ』は、結構メンバーが言ってたことや経験したことを歌詞に入れてくださっていて、そのパートを本人が歌ってたりするんですよ! HoneyWorksさんからの応援のメッセージみたいな気がしてすごく嬉しいし。あと普段自分では言えないことを歌を通してファンの皆さんに伝えられてる気がして、すごく気持ちが入ります。初めて曲を聴いて、泣いちゃったこともありました。

籾山:正直、今までたかねこは10人でずっと順調に活動させてもらって、大きな挫折を経験してなかったんですよ。今から考えると、『美しく生きろ』とかも結構ポジティヴな気持ちだけで歌ってた気がします。

それがこの夏のTIFから9人体制になって、歌詞がすごく・・・。自分たちに向けて書いて頂いてるんだなっていうのを改めて感じて。実際に心ないコメントとかを見ることもあって、それでも自分たちは高嶺のなでしことして、アイドルとして頑張って行きたい。その気持ちを歌として伝えられたときに、初めて本当の意味で歌と自分の気持ちが繋がったっていうか。この曲を歌えて良かったって心の底から思えました。『美しく生きろ』も『決戦スピリット』もそうだし他の曲も、今の9人だからこそ歌える楽曲になった気がします!

日向端:TIFのHOT STAGEで、ひめちゃんが“私たちの決意を聞いてください”って言ってから、『美しく生きろ』を歌わせてもらったんですけど、そのときはもう・・・! 見てくれてるファンの皆さんの顔つきが全然変わって!!! えげつない盛り上がり方になって! めっちゃ跳んでて!! ファンの方々の声が大き過ぎて自分たちの声が聞こえないくらい! すごい熱量!!!

――メンバーの皆さんの想いを、ファンの方々も受け止めてくれたというか・・・。

籾山:ライブ前に、泣いてばかりもいられないから切り替えて頑張って行こうって思ってたんですけど、やっぱり不安とか今までにない緊張感があって、でもそれを、ファンの皆さんが吹き飛ばしてくれたというか、私たちを暖かく包み込んでくれた気がしました。今までで一番気持ちが動いたというか、“これが、アイドルなんだ!”っていうのを知った気がします。