おはようございます、こんにちは、こんばんは。番組プロデューサーのTPこと高橋です。「TPコーポレーション東京X」という少し変わった名前の会社の社長をやらせてもらっています。

前回に引き続き、女性8人組ユニット「ショウガールズ」でお笑いに挑戦しながら、社長業務もこなしている野中美智子さんにインタビュー。社長になるまでの波乱万丈な半生を伺いました。

▲TP社長日記 「社長の話を聞こう!!」 野中美智子さん
プロフィール
ショウガールズ
野中美智子の呼びかけにより結成された、女性8名によるお笑い挑戦ユニット。キャッチフレーズは「美と笑いのブーケ達」。2022年6月より活動を開始。メンバーは、野中美智子/西尾まう/沢辺りおん/安森あや那/山咲まりな/根本羽衣/東坂みゆ/ゆうな。
プロフィール
野中 美智子(のなか・みちこ)
1990年愛知県生まれ。タレント、女優、芸人。8人組お笑いユニット「ショウガールズ」のメンバーのほか、株式会社ショウガールズ代表取締役として、マネジメントなど裏方業務も担う。
Instagram:@sg_nonamichi

右も左もわからず中3で単身上京

TP:野中さん自身について伺います。どんな経歴でここにいるんですか?

野中:小学校3年生から子役をやってました。

TP:そうだったんですね。

野中:その頃からずっとお芝居をしていて、その時期が一番売れてたんですよ。ドラマにも結構出させてもらって。名古屋だったんですけど、本当に舞台に明け暮れて、オーディションも受けまくって、ほとんど学校には行ってなかったです。演劇にのめり込みすぎて。

TP:いつ上京したんですか?

野中:中学3年のときに、もう名古屋にいても「やり切ったな」みたいに思って。

TP:(笑)売れ切った?

野中:なんか急に尖って「私、東京行くわ」って。

TP:大阪の芸人が一度大阪で売れてから東京に乗り込む、みたいな感じですね。

野中:そう。全然売れてもないくせにそう思っちゃって。「やるなら東京でしょ。行くなら1年でも早いほうがいいでしょ」って。

TP:はいはいはい。

野中:今思えば本当に親に感謝なんですけど、お母さんがすべてを許してくれて「行ってきなさい」と背中を押してくれました

役者・シンガー・アイドル、多くの肩書きを持った下積み時代

TP:上京してからは順調でしたか?

野中:全然ダメです。高校も退学しちゃって、だから私、中卒なんですよ。その頃はバイトしすぎて逆に好きなことができなくて。

TP:あー、芸能の道にありがちな「バイトのせいで本業がおろそかになる」やつですね。

野中:そう。女優になりたくてがむしゃらに頑張ってたけど、全然うまくいってなかった感じです。

TP:なるほどね。

野中:22歳ぐらいまで舞台に出まくって、そこから方向性を変えて音楽系の事務所に入ったりもしました。そこで歌にも挑戦して、アルバムを出したり、自分で作詞したり、色々やってました。

TP:アイドル路線じゃない?

野中:全くアイドルじゃなくて、シンガーです。

TP:へぇー。

野中:並行して、プロレスのリングアナウンサーも18歳からやってました。

TP:何種類の仕事やってるんですか!(笑)

野中:色々挑戦していたんですけど、当時は「二兎を追う者は一兎をも得ず」ってよく言われる時代で。

TP:あー、はいはいはい。ひとつの道を極めなさい、っていう時代ですね。

野中:「役者に100%向き合わないで売れるわけないだろ」って言われてました。

TP:つい最近までそんな風潮でしたよね。

野中:「うるせー」と思って、「MCができる役者」を自分のキャッチコピーにして頑張ったんです。そしたら色んなイベントに呼んでいただけるようになって。でも、そこでまた血迷ってアイドルグループに加入するんですよ。

TP:なんでだよ!(笑)

野中:案の定、そのアイドルグループはちょっとやっただけですぐ解散しちゃって。その後25歳の時。「私、社会を知らなさすぎる」って思ったんですよね。

TP:ずっとがむしゃらに芸能の道一本ですもんね。

▲「血迷ってアイドルグループに加入するんですよ(笑)」