次のワンマンは1月3日! インキャは正月ヒマなはず!!

――ちょっと話が遡りますが、NANIMONOさんって、デビューすぐドカンと人気出たんじゃなくて、じわじわ〜っと広がった印象なんですが、メンバーの皆さん的にはどうでしょうか?

柊真:最初は“インキャアイドルって何だよ?”みたいなことはけっこう言われたし。

紫苑:ライブも最初は盛り上がらなくて、お遊戯会だとか限界だとか、結構ディスられてたんっすよ! でも私たちもレッスンとか頑張ったし、徐々に同じインキャのファンの人たちが集まってきてくれて…。で、インキャの人たちはインターネットに長けてる! だから“NANIMONO楽しい!”っていうのをどんどん発信してくれて、どんどんライブも動員が増えて盛り上がってきて、今はHAPPY〜っ!!! って感じです。うちらのファンの人たち…。TAKARAMONOさんって呼んでるんですけど、TAKARAMONOさん達は、インキャの私たちが“頑張りたい。力を貸してほしい”って言うと、“じゃあ俺たちも頑張る。うちらもやる”って反応してくれる、本当にあったかい人たちなんです!

――特殊すぎるコンセプトだと思ってたら、結果的に拡散力に繋がったのすごいですね。“NANIMONO勢いついてきたな〜”ってメンバーの皆さんが思ったのはいつ頃、どんなタイミングでしたか?

ひなた:自分たちが“売れてる〜!”みたいに思ったことはまだ1回もないです。KT Zeppのワンマン(2023年6月「NANIMONO1st Full Album 発売記念TOUR『むりなんだがw-FINAL-』」)を完売したときも、周りから“最近すごいじゃん”とか言われたけど、自分たちはぜんぜん実感がない! 基本的にみんな自分に自信がないから(笑)。

ひなたゆま 9月30日生まれ。担当カラー:オレンジ。ポジション:天然リーダー。公式X:@NANIMONO_yuma

――そのへんはやっぱインキャ感が拭えないんですね。

柊真:でもTDCホールのワンマン(2024年6月の「NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★〜なにものといっしょ〜』)をやらせてもらった時は、ステージ立った瞬間に“あ、自分アイドルできてるのかも…”と思って、その記憶が今だにすごい残ってます。ずっとNANIMONOで“武道館を目指して”って言いながらやってきたけど、本当にその目標が、ちょっとだけリアルになった気がしました。

――元々皆さんガチのインキャだったわけですが、グループも大きくなって応援してくれる人も増えた今、NANIMONOを始める前と、自分はここが変わった、成長したってところはありますか?

眠岸:大人への対応。

――何それ怖い!?

眠岸:みんな社会性を身につけた。最初とか本当に誰1人として人の目を見て挨拶できなかったんですよ。インタビューとかして頂いても、ずっと床を見ながら“はい…。はい…”って答えるだけで。

――その時期取材してなくて良かったです!!!

柊真:私は、明るくなったって言われます。

――良いことなんですが、それだとインキャ卒業では?

柊真:私、前は大人の人から“周りを暗くする”って凄い怒られてて…。“暗すぎて、一緒にいる人を不幸にするくらい暗い”って言われてて…。

――レベチの暗さだったんですね! 歩く暗黒物質レベル!!

柊真:自分でも自覚があって…。でもNANIMONOが始まった時期についてくれてたファンの方が久しぶりに来てくれた時に、“違う人みたいに明るくなった!”って言ってくれて。それは本当にNANIMONOのお陰だなって思います。根本が暗いので、まだ陽キャではないと思うんですけど(笑)。

柊真ミフユ(とうま みふゆ) 2月8日生まれ。担当カラー:青。ポジション:文学美少女。公式X:@ NANIMONO_mifuyu

――あと、インキャアイドルってコンセプトもそうですが、NANIMONOさんを語るのにプロデューサーのこゆびちゃんさんのクリエイティヴィティは欠かせないですよね。楽曲から衣装からストーリー的な展開まで、一貫性があって見事だと思うんですが、メンバーの皆さんはどんなことを感じてますか?

ひなた:歌詞が本当にインキャの自分たちの等身大なので、歌ってて意味がある歌詞しかないんですよ! 今までのアルバムはインキャが応援する応援ソングだったけど、今回のアルバムはインキャがこの地球上で疲れた人たちを癒す癒しソングなんです。4年目に向かって成長してる感じを歌詞にも音楽にも出してくれてるなって思います。

輪廻:自分は新メンバーとして入ってきたんですけど、最初にNANIMONOを外から見て思ったのが…。アイドルなのに武器を持ってるのがすごい(笑)! 最初に私が見たのが“ジャージは戦闘服”衣装だったんですけど、みんなジャージメイド衣装に銃を持ってたんですよ。そんなグループ見たことないから“何だこのグループは!?”って。それが私とNANIMONOの出会いだったんですよ。今も注射器を持ってるし、ライトセーバーを持つこともあるし。それがちゃんとその時のNANIMONOのストーリーとリンクしてるんです。今はみんなを癒してあげるために注射器を持ってます。

柊真:今はサイバーナースがテーマなんです。NANIMONOはインキャが大きなコンセプトなんですけど、その時その時でテーマがあって、映画の“○○編”みたいな感じですよね。そして最初からちゃんとストーリがー繋がっている。こんなグループ他にないと思うので、本当にすごいなって思います!

――さて、そのストーリーの上でも大きな盛り上がりポイントになるであろう、LINE CUBE SHIBUYAでのツアーファイナルが迫って来ています。しかも日程が1月3日(笑)! 普通正月3ヶ日に重要なライブやんないでしょっていう!!

輪廻:インキャは実家でヒマしてるはずだから、みんな来れるはず!

朝比奈:ほとんどの人が休みだと思うし!!

柊真:私たちに今年の年末はないと思います(笑)。ホールのワンマンは毎回緊張して。本当に全ての臓器が出そうなくらい緊張するんですけど。LINE CUBEって聞いて不安だったのは最初だけで、アルバムもリリースされて、全国をツアーで回ってるうちに、楽しみの方が大きくなってきた感じです。

眠岸:今回のツアーは“全国のインキャの居場所になるぞ!”って目標を掲げて回ってるんです。インキャは自分もつらい経験をしてるからこそ他のインキャの気持ちがわかる。全国ツアーで各地のインキャの居場所になって、お正月ヒマなインキャにLINE CUBE SHIBUYAに集まってもらって、インキャの居場所の集大成にしたいです!

ひなた:私たちの音楽って、背中を押したりとか、気持ちに寄り添うような曲が多いんですけど、ぷりんさんも言ったように、みんながツラくなったり寂しかったりする時に、帰って来れる場所になりたいな〜と思ってツアーを回ってるので、LINE CUBEのFINALを見て、やっぱりNANIMONOっていいな。NANIMONOに任せていいんだ。って思ってもらえる空間にしたいです! あと馬に乗りたいです!

――は? いい話だと思って聞いてたら、馬!?

ひなた:SEで白いポニーにまたがってみんなが登場する。

眠岸:い〜ね〜!!!!!

――絶対無理でしょ!!!

柊真:馬が出るかどうか確かめるためにも(笑)、みなさん来てください!!


プロフィール
NANIMONO(なにもの)
2022年、「インキャが世界を救う」「未だ何者でもない女の子たちが何者かになる物語」をコンセプトに掲げて活動開始。OTONA CHILD.(オトナチルドレン)所属。23年6月には1stアルバム『むりなんだがw』でréveil(TEICHIKU ENTERTAINMENT)からメジャーデビュー。25年10月にはレジェンド級のトラックメイカーを多数起用しKawaii Future Bassのサウンドを全面にフューチャーした3rd ALBUM『Kawaii Future IDOL』をリリース、現在全国リリースツアー中。1月3日にLINE CUBE SHIBUYAでのツアーファイナルを迎える。公式X:@NANIMONO_idol