“お肉とお魚どっちにする?”と聞かれたら・・・!?
――No Pain,No Gainという感じで、リスクは高いですが説得力も凄いですね・・・。他にはどうでしょうか?
詩之宮:さっきの歌の話も通じると思うんですけど、やっぱりでんぱ組.incさんと比べると、ChumTotoはメンバーの個性が薄い気がして、それぞれの個性はどうやって見つけて、伸ばしていったらいいのか? といつも悩んでます。
古川:デビュー1年目とかにその悩みが出てくるの、すごく分かります。でもこれにはもう明確な答えがあって、“個性は作らない/作れない!!”
――マジっすか? 断言!!??
古川:個性を作ろう作ろうと思って出てきたものは、絶対本来の自分の個性じゃないんですよ。でんぱ組.incなんてそれこそキャラの濃い人だらけだったから、自分も個性がなさすぎるってめちゃくちゃ悩んだ時期があって。ちょっと天然ぶってみたりとか、声を変えてみたりとかしたんですけど、そういうのは途中で絶対無理が出てくる。だから私は途中から、個性がないのを悩んでるのが自分の個性だなって思って、それをガンガン言うようにして。そのうちにやっぱりゲームがすごく好きだから、趣味のレベルを超えて自分の個性として話せるように練習したりはしました。
私が一貫してすごく意識してたのが、とにかく“自分の言葉で喋る”こと。アイドルって、ライブのMCで言わなきゃいけないことって、色々大人から送られてくるじゃないですか、次の会場はここですとか、新曲リリースしますとか・・・。そういうのも定型文じゃなくて、ちゃんと自分の気持ちを乗せて話す。すごく地味なことに思えるかもだけど、言葉ってファンの人たちにダイレクトに届くものなので、日々発する言葉の積み重ねから、その人の個性って生まれて来ると思います。
あとそれと同時に、自分に好きなものがないとか、興味のあるものがないとか、意見がないっていうのはアイドルとして弱いなと思うんですよ。例えば、“今日お肉とお魚どっちが食べたい?”って聞かれた時に、私は“どっちでもいいです”って言っちゃうタイプだったんですけど、それはアイドルとしてはめっちゃ弱いなと思って。“お肉がいいです! 特に牛肉のこの部位! この味が最高で! 今すごい食べたいです!!!”って言えるくらい・・・。それくらい自分の“好き”に貪欲な人がアイドルとしては強い。夢眠ねむちゃんがそう言うタイプで、もう“好きなものは好き! 嫌いなものは嫌い!”っていう(笑)。ねむちゃんからの影響はありました。それに気づいてから自分もゲーム好きを全面に出すようにして、自分の好きって感情を、ちょっと意識的に強調するようになりました。好きから生まれたものは本当の自分の個性だから、武器にしても絶対ウソにならないと思うので。
――“お肉とお魚どっちにする?”って日常的な問いへのリアクションに、アイドルと非アイドルの基本姿勢の違いが出るの、めちゃくちゃ深いですね。瀬﨑さんは相談ありますか?
瀬﨑:聞こうと思ってた悩みがあったんですけど、今まで言って頂いた未鈴さんの言葉が凄すぎて! 答えが見つかった気がします・・・。私は自分が好きなこととか、こだわりが多すぎて・・・。SNSの文章を打つのにもすごく時間がかかったりとか、動画を1本編集するにも、めちゃくちゃ時間がかかるので、それが悩みだったんですけど、やっぱり時間がかかっても、自分のこだわりを出して、自分の言葉でやっていこうって思えました。
古川:素晴らしい! 本当にそう思いますよ。でも1つアドバイスを付け加えるとしたら、SNSの文章は、もう短ければ短いほどいい!!
――それはなぜでしょう?
古川:やっぱり文章が短いほど、リアクションは伸びる! ちょっと前の公式マークがなかった頃だと、長い文章はリプライで次に続けるみたいにしてたじゃないですか。あの形になると確実に伸びない! “これはみんなに読んでほしい! これは伸ばしたい!”って時は本当に切り詰めて切り詰めて、言いたいことの大事なことだけスパッと書く! みたいな。その方が人の心に刺さるし、拡散もされると思います。

私を信じるな!? 取捨選択大事!!
――なるほど! 4人全員の悩みに答えて頂きましたが・・・。いや、聞けば聞くほど、“アイドルとは何か?”的な本質論から、超具体的なテクニックまで、次々と濃いお話が!!
江本:もう全然私たちが想像もしてなかったレベルのお話が聞けて、今日来てくださったことに本当に感謝です!!
古川:でも最後に1つ言いたいのが・・・。私が言っていることが全て正解ではない!!
――そんな〜! ここまで良い話されて挙句に“俺を信じるな!”的な展開ですか(笑)?
古川:アイドルってもう究極の個人事業主だと思うんですよ。グループに所属していても、1人1人が社長みたいなものなので。マジで正解はない。これからもいろんなアドバイスを聞くと思うんですけど、自分に合うと思うものだけを取り入れていけばいいと思います。取捨選択大事!!
――最後にそれを言って頂けるのは本当に古川さんの優しさですね〜。
柏葉:個性が弱いって言うのが本当に悩みだったんですけど、好きなことを信じてずっと強くしていけば、今すぐじゃなくてもそれが自分の本当の個性になるって思えて、今日のお話を伺えて、本当に良かったです!
瀬﨑:お会いする前に聞いてたエピソードが、本当にすごくて、現実とは思えない、自分にとって未鈴さんはアニメの主人公みたいな存在だったんですよ。
――かなり特殊なアニメですけどね!!
古川:あ〜、あのブルマーの回ね! みたいな(笑)。
瀬﨑:でも今日お話をお伺いして、その時に未鈴さん自身は怖い思いや悩みを抱えてらっしゃったってことが分かって・・・。自分たちも目の前にあることを真剣に頑張っていれば、いつか未鈴さんみたいなすごい人になれるかもしれない! 頑張ろう! って思えました。
詩之宮:私がディアステージに入れたのは、本当にいろんな偶然が重なって・・・なんですけど、ディアステに入れたことがすごく嬉しいと思ってるし、今日未鈴さんからお話を伺えたのもそのお陰だし。未鈴さんたちが作り上げてきたディアステージの DNAをしっかり受け継いで、頑張って行きたいなって思いました!
――連載最終回にふさわしいコメントありがとうございます。では最後に、古川さんからChumTotoに向けてメッセージをお願いします!
古川:未来は明るいですね! 私はやっぱりライブが見応えのあるアイドルが一番好きなので、本当に最初にChumTotoを見たときに衝撃を覚えたんですよ。正直言って、ライブ中退屈になっちゃうアイドルも多い中、ChumTotoは終始目が離せなくて、歌声とか一瞬の表情とかがすごく心に残るパフォーマンスをしてるので、そこに関しては自信を持って進んで欲しい。この時代なのでもちろんSNSのバズとかも大事なので、どこかでバズって欲しいとは思いますけど・・・。むしろ私もバズりたいですけど〜。
――失礼ですが、古川さんにもまだそんな欲求が(笑)!?
古川:ワンチャンあれば(笑)。


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Newsクランチ編集部