九州を拠点に活動しているアイドルグループ・ばってん少女隊(略称・ばっしょー)。彼女たちは6月21日に結成から5周年を迎えることになる。

だが、その5年間は、とくに直近の1年間はけっして順風満帆ではなかった。昨年の秋には春乃きいなが大学受験のために半年間の活動休止を発表。受験を終えて春乃が4月に戻ってくると、西垣有彩が4月いっぱいでの脱退を発表。インディーズとして5人体制で再出発をすることとなった。

しかし、プライベートレーベル「BATTEN Records」の立ち上げも決定。メンバーは前向きで、最高の充実期を迎えていることは、初回の瀬田さくら、そして前回の春乃きいなのソロインタビューからもきっと伝わるはずだ。

〇第2回 春乃きいなインタビュー

そして折り返しとなる3回目に登場するのは星野蒼良(そら)。グループ最年少として小学生のときに加入した彼女も、いまや16歳の高校2年生。ちょっぴり大人になって視野が広がったという彼女が、歌うことに対して気持ちが前向きになった理由とは…!?

「ライブが生きがい!」という蒼良のまっすぐな思い

――ばってん少女隊は6月21日で5周年を迎えますが、グループ最年少の星野さんは結成当時、まだ小学生でした。そしてグループの歴史とともに小学生、中学生、そして高校生と成長を重ねてきました。

星野 そうですね。今ではグループでいちばん身長が高くなりました(笑)。

――まさに5年間の重みを感じますね。その5年間でもっとも印象に残っていることはなんでしょうか?

星野 うーん……5年間といっても、やっぱり(年齢を重ねるごとに)メンバーと一緒にいる時間もどんどん増えていくので、小学生の頃よりも今のほうが、同じ1年でも濃ゆく感じるんですよ。本当に同い年の子とは比べても決して劣らない、いろんなことを学ばせてもらった5年間でしたね。正直、小学生や中学生のときは、本当に右も左もわからなくて、とにかく全力でライブをやってきたんですけど、高校生になるぐらいから、ようやく周りのことが見えるようになってきたというか、いろんなことを考えるようになったし、考え方も変わってきたかなって思います。

――昨年の春、高校に進学したんですよね。

星野 はい。だから、印象に残っているというか、昨年の1年間の経験はすごく大きかったですね。昨年春のZEPPツアー(『ばってん少女隊の、田舎娘4th~四大都市のZEPPを巡るツアー~』)がひたすら楽しくて! もう「一生、ライブしていたい!」と思えるほどの充実感だったんですよ。「ライブが私の生きがいなんだ!」って気づくことができました!

――ちょうど中学生から高校生になるタイミングでのツアーでした。

星野 ところがツアーが終わったところで、(春乃)きいなが大学受験のために秋からお休みするって話になって……そこではじめてメンバー同士がぶつかったんですよ。別に「きいなが悪い」ってことじゃなくて、そのことがきっかけで話し合いとかもしたんですけど、そのときに「みんな、こんなことを考えているんだぁ~」とはじめて知って、すごい衝撃を受けちゃいました、私。