“歌を武器”にして『ばっしょー』を引っ張っていきたい
――メンバーがぶつかったときの映像は、Youtube番組『ばっしょーのいばっしょー』でも公開されて、ファンのあいだでも衝撃が広がりましたが、最年少としては、かなりの衝撃度だったと思います。
星野 よく考えたら、いちばん上の(希山)愛とは4つぐらい歳が離れているわけで、すごく考え方が「大人だなぁ~」って。自分がいままで考えたこともないようなことを、メンバーとの話し合いで見たり、聞いたりして……きっと中学生のときだったら、もっとショックが大きかったと思います(笑)。
――なるほど。そういうこともあって「高校生になって考え方が変わった」ということなんですね。
星野 さっきもお話した通り「ライブが生きがい!」ということに気づいたばかりだったんですけど、メンバーの話を聞いて「自分はこのままでいいのかな?」と考えるようになりました。自分を見つめ直すいい機会だったと思うし、あのとき、みんなで真剣に意見をぶつけあったからこそ、今、こうやってグループが前進できているんだと思います!
――昨年の秋には、活動を休止していた春乃きいなを欠いた編成での全国ツアー(『ばってん少女隊の、田舎娘5th~FORCE~』)を敢行しましたね。
星野 きいなのパートをみんなで割り振って、いつもは歌わないところも歌わなくちゃいけなかったので、練習している段階では不安のほうが大きかったんですけど、ツアーが進むにつれて、どんどん自信がついていきました。秋ツアーのファイナルは熊本だったんですけど、最後に感想を話しているときに、いままで抑えていたものが溢れてきて、泣いちゃいました。
――まさに感極まって、という涙だったんですね。あの挨拶にみんなが引っ張られるように、どんどん本音で語っていったのが印象的です。さて、みなさんに聞いている共通の質問をさせてください。「自分たちで考えて、自分たちで動く」というのが今のばってん少女隊の基本的な方向性ですが、では、今、星野蒼良はばってん少女隊の中で何をすべきなのか? と考えていますか?
星野 秋のツアーをやっているときに、歌うことが楽しいって気持ちが増えてきたんですよ。いままでばっしょーには「歌担当」って人が明確にはいなかったので、私が「歌」を武器にして、「歌担当」としてばっしょーを引っ張っていきたいなって!