配達先に表示されたのは「見たことある名前」

東京都内では最高気温が30度を超える日がちらほら出てきましたが、みなさんは暑さの中、マスクをつけなければならない生活と、どう付き合っていますか? 

こちらは、キツい坂道を登っているとき、あまりの暑さと息苦しさに耐えかね、マスクを下げて口を出した状態で漕いでいたところを、通行人にスマホを向けられ「ああ、Twitterにあげられるんだろうな」なんて、思ったり思わなかったりの日々を送っています。

どうも、ウーバーイーツのしがない自転車配達員Wです。配送手数料や利用手数料がかかるため、手軽ではあるものの料金がかさみがちなウーバーイーツ。やはり富裕層の利用が多く、タワーマンションや高級住宅地に住む、お金持ちの一軒家にもよく配達します。

私自身、4000回近くの配達実績がありまして、テレビで目にする有名人や芸能人のご自宅や仕事先にも、何度か運んだことがあります。今回は、そんな芸能人の方へ配達したエピソードを紹介します。

去年のゴールデンウイークの最終日。この日は上野周辺で配達していたのですが、配達をこなしていくうちに六本木へと流されていました。時刻は20時。朝8時から漕いでいたので、そろそろ終わりにしようかと思った矢先にスマホに依頼。

赤坂のエスニックなお店に料理を受け取りに行き、配達先を見ると注文者の名前のところに、タレント名鑑で見たことのある外国語が堪能なスタイルのいい男性モデルSの名前が。

▲ワクワクウキウキしながら配達に向かいました

ウーバーイーツを利用したことがある人は知っていると思いますが、アプリで名前を登録する際、ニックネームやイニシャル、偽名でもOKなんです。

これまでも東京の下町に住む“横浜流星”さんのところに豚バラ丼を配達したら、中から私のような立派な腹をした糖尿病予備軍のような体型のおじさんが現れたり、土曜日の朝、おしゃれなカフェから配達に行きインターホンを押すと、酒焼けで声がガラガラの“松浦亜弥”さんが出てきたりしているので「今回はどんな人が出てくるんだろう?」と偽名とのギャップにワクワクしながら港区にあるマンションへ向かうと……。