世の中に自分の常識は通じない
緊急事態が明けたとはいえ、当面は在宅勤務が続くとも聞きますが、みなさま、そこそこな感じで暮らせているでしょうか? 私は、街で見かける配達員の数が異常に多くなったことで「仕事がなくった人が増えたんだなぁ」とか、それでも注文する人がいることから「こんな状況でも、お金を持っている人は持っているんだなぁ」なんて思ったりしながら日々活動しております。
あ、私、日本の格差社会を斬るような偉い人ではありません。ただのウーバーイーツの中年自転車配達員です。
2017年に配達員を始めてから3年目。配達回数も数千回になりますと「なぜそれをウーバーイーツで注文するの?」というお客様もおりまして……。そこで「風変わりな注文をされたお客様ベスト5」を紹介します。
第5位は「週刊文春1冊」
あまり知られていないようですが、ウーバーイーツではコンビニエンスストアのローソンで販売されている商品も配達しています。対応している店舗はまだまだ少ないものの、ちょこちょこ注文は入ります。コンビニなので、食べ物以外のものも運ぶことが多く、先日の買い溜め騒動の際はトイレットペーパーを注文するお客様もいました。
そんな中で一番変わっていたのが、「週刊文春1冊」というご注文。昨年末、店で受け取った雑誌をおよそ2キロ先のお宅まで届けました。この配達で私は500円ほどの配達料をいただいたのですが、確か雑誌の価格は440円ほど。
注文者はこの1冊を購入するのにいくらかかったのでしょうか? もちろん個人情報など明かせませんが、スクープされた芸能人ご本人でもなかったと思います。一見無駄にしか思えないコストをかける理由に謎が残り、たまに思い出すとモヤモヤしてしまいます。
第4位は「メロンパン1個」
昨年の秋から今年初めにかけて7・8回配達したのが「メロンパン1個」というご注文。暇に飽かしていろいろなベーカリーからメロンパンを1個だけをオーダーし、味を比べてメロンパンランキングを作ったり、メロンパンに関するエピソードをSNSで公開するためにやっていたと思われますが、高くても1個200円程度のメロンパンに数百円の配達料を支払うなんて、ずいぶんお金の無駄な使い方をする人が増えているなぁと思ったものです。
ちなみに、途中からは「ここのパン屋もウーバーイーツを利用しているので、店の近くで待っていたらメロンパンの配達依頼が来るかも」と期待して、ベーカリーの近くをウロウロして思惑通り配達にありついたこともいい思い出です。