7月18日(土)の生配信ライブの舞台裏をレポートした先週に続き、今回は【後編】として「ニュースクランチ」だけのとっておきの情報をお届けしよう。8月15日(土)の有観客ライブに向けて走り出した彼女たちの“現在進行形”を見逃すな!

3か月分の焦りを“鍛錬”へと昇華させた4人の覚悟

ライブスタート3分前、愛来はステージ上で顔面蒼白となった。

すでに配信はスタートしており、メンバーによる寸劇がオープニングムービーとして流れていた。その間にメンバーはステージに上がり、所定の場所でスタンバイ。ライブが始まるまで、各々が動きを確認したり、声を出したりして、最後の調整を行っていた。

愛来はずっと歌っていたのだが、突然、その歌声がマイクを通じて、大音量で会場内に響き渡った。それが配信に乗ってしまったと思って固まる愛来。

すぐにスタッフが「大丈夫です。ここにしか音は流れていませんから」とフォローを入れてくれた。つまり会場の様子はさいわいにも配信はされていなかった。ホッとはしたが、何から何まで初めてのことなので、何がどうなっているのか理解できないことも多々ある。今はまだこうやってスタッフが教えてくれるけれど、ライブ配信が始まったら、それすらできなくなる。さぁ、どうなる?

新曲『メタモルフォーズ』で幕を開けたライブは、アメフラっシの「今」と「未来」がぎっしりと詰まったステージとなった。前回、書いたように今回のライブは本来であれば4月に「定例ライブ」として、観客を入れて行われているはずのものだった。

正直に書いてしまえば、4月にやっていたら、今回ほどのクオリティーには到達していなかったと思う。この3か月間、ステージに立てないことを素直に焦り、その焦りを打ち消すために鍛錬してきた成果が見事に実ったのだ

スターオーラを纏った愛来。

安定の歌唱力でライブ全体を支える鈴木萌花。

トリッキーに見えるデスボイスやソロダンスを、無観客という舞台を逆手にとって「カメラを独占する」という観点から、至高の見せ場に昇華させた市川優月と小島はな。

みんなでレッスンすることはできなかったけれど、それぞれが力を磨いてきたおかげで、個々のパフォーマンス力が飛躍的にアップした。そのことが実によくわかるライブだった。