お気づきの方も多いと思うが、本来は「鈴木萌花×小島はな」の対談をお届けする予定だった。そのスケジュール調整中に飛び込んできた「ももクロの生配信ライブにアメフラっシが登場!」というニュース。その舞台裏を2週にわたって緊急レポート!

「目だけで伝えなければならない」という落とし穴

さまざまな条件があるステージで、パワフルなパフォーマンスを展開していたリハーサルでのアメフラっシ。ただ、市川優月との対談で愛来は「不安と焦り」をハッキリと口にしていた。

圧倒的な練習不足。3か月以上も空いてしまったライブ。たしかに不安にならないほうがおかしいのだが、そんな話を事前に聞いていなかったら「彼女たちには不安も焦りもないのか!」と思ってしまっていただろう。それだけ質の高いパフォーマンスだった。

しかし、問題があった。これはあくまでも「無観客ライブ」なのである。引きの画(え)ではさほど気にならなかったが、アップになると、やはりマスクの存在が気になってしまう。

基本的に露出しているのは目だけだ。つまり、すべての感情を目だけで伝えなくてはいけない。そこに観客がいれば全身で伝えることができるけれど、テレビやパソコンの画面の前にいる視聴者(しかも、ももクロのファンである)は視点を選ぶことができないから、何度となくアップになったアメフラっシのメンバーたちの表情を見ることになる。

モニターを見ながら「これはヤバいぞ」と筆者は頭を抱えてしまった。必死に目で伝えようとしていることはわかった。だが、絶望的に露出している部分が少なすぎて「初見の視聴者には、彼女たちの魅力はなかなか伝わらないだろうな」というのが正直な感想だった。特に市川優月はもう誰なのかわからないぐらいで……無観客ライブという未知の領域には、大きな落とし穴が待ち受けていたのだ