お昼の食物繊維は、美味しい夕飯のため
GI値の考えを、日に3度の食事に私なりに当てはめると、次のようになります。
- 朝食:高GI食(ご飯、ニンジン、トウモロコシ、ジャガイモ、魚)
- 昼食:食物繊維(豆類、山菜類、海藻類)
- 夕食:低GI食(玄米、そば、春雨、野菜、乳製品、牛乳、ナッツ類)
- 夜食:肥満の原因/体内時計を撹乱
朝は、すぐに活動できるように糖分が高いもの。夜は、太らないようになるべく吸収率の悪いものと、カルシウムの吸収がいいので乳製品を持ってきました。
どうして昼に「食物繊維」を持ってきたかというと、全部が全部、身体にいい料理にしろとは言えませんし、それでは続きません。
やはり私も普通の人間なので、せめて夜には美味しいもの食べたいので、そのために逆算して、昼は食物繊維主体の食事を提案したのです。
どういうことかと言うと、例えばコテコテの脂っぽいステーキや天ぷらを夕飯で食べたい時に、その脂の吸収を少しでも下げたいわけです。そのためには、昼の間に食物繊維をいっぱい食べておくと、それがお腹の中で渋滞を起こしてくれて、脂の吸収を低下させてくれるのです。
つまり夕飯は、脂だカロリーだということをあまり気にせず、できるだけ食べたいものを食べるために、昼食を考えたらこういう答えが出たわけです。
ここで昼食として挙げた食品は、いずれも繊維質が多いので、これらのものをお昼に積極的に食べておけば、夜の食事の自由度が増すわけです。
あるいは3時のおやつに、ピーナッツや大豆の炒ったものを食べておけばいいし、酢昆布をなめておけばいいわけです。
お昼に野菜をいっぱい、特に食物繊維を意識して食べておくのは大切なことです。こうしたデータからも、ランチにレバニラ炒めを提案したわけですが、レバニラ炒めなら、ニラ・モヤシ・ニンニク・ニンジンなど、野菜がたっぷり入っていますよね。
まとめると、朝は焼魚定食でご飯をしっかり食べたうえで、糖分を含む野菜もいっぱい摂って、昼にはレバニラ定食で食物繊維を多めに摂る。それはある意味、夕飯の準備である、ということです。
さて、夕飯は何を食べましょうか? 生活習慣病が気になる? では「焼肉」にしましょう!
※本記事は、今津嘉宏:著『115歳が見えてくる“ちょい足し"健康法』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。