「GoToトラベル」で旅行欲が高まってきてはいるものの、コロナ対策にも気を使わなくてはいけない状況。新たな旅のカタチとして注目される「車中泊」での旅は、移動や宿泊でもプライベートな空間を快適に保つことができ、旅先での急な予定変更などにも柔軟にスケジュールを組み立てることができる。それが「車中泊」旅の大きな魅力であり、これから挑戦したいと思っている人も多いはず。

9月14日に八重洲出版より発売された『車中泊用品グッズ&ノウハウ (ヤエスメディアムック647)』。このムック本の編集を担当した、車中泊・道の駅の達人でもあるフリーライターの浅井佑一さんに、車中泊グッズについていろいろと聞いてみました。

▲『車中泊用品グッズ&ノウハウ』

シェードで高まる“秘密基地”感

――浅井さんは、これまでも「道の駅」や「車中泊」に関しての書籍やムックなどを出版されていますが、今回のムックを出版することになったきっかけなどを教えて頂けますか?

浅井 今までも車中泊の本とかって、いろいろとあったりはしたんですが、グッズに特化した本は無かったんです。キャンピングカーのパーツカタログなんかはありましたけど。そこで、車中泊に適したグッズを紹介したり、それに合わせて車中泊をどうやったらいいのか分からない初心者さんに向けて「どこで車中泊をやったら良いのか?」「車中泊マナーって?」というようなコラムなども入れて、最後に車中泊ができる道の駅をリストで紹介する、という構成になりました。

▲道の駅・車中泊の達人 浅井佑一さん

――なるほど、これから車中泊を始めたい人には、ぜひ読んでほしい内容になっていますね。冒頭は、ベッドマットとシェードの特集になっていますが、やはり車中泊にはマストアイテムなんでしょうか?

浅井 そうですね、睡眠は大切ですから。まず最初に必要となるベットマットやシェードを紹介しています。ベットマットは座席をフラットにして、なるべく水平になるように寝ましょうということで、コールマンなどのコンパクトに収納できるタイプから、電動ポンプを内蔵したエアベッドまで紹介しています。シェードは、まぶしくて寝れないときや外からの視線を遮りたいときに必要です。

――普段、座っていると気にならないですけど、横になると意外と傾きとか気になるんですよね。シェードもいろいろと種類があるんですね!

浅井 そうなんです、お手頃なカーテンタイプから、自分の車にピッタリのシェードを購入するというのもあります、ちょっと値は張りますが。

――個人的には、自分の車にピッタリサイズの方が快適そうですね。車中泊を始めるにあたっては、まずはベットマットとシェードから揃える、という感じでしょうか。

浅井 とくにシェードは、周りを囲むと個室感が高まって、一度経験してみると安心感が違いますよ。

――そこが、車中泊マンガ『渡り鳥とカタツムリ』にもある“秘密基地”っぽいところですよね。

▲渡り鳥とカタツムリ/高津マコト

浅井 そうですね、やっぱり秘密基地というのは面白いですね、車って移動手段だけど、宿泊場所にもなるっていうのがいいですよ。木の上の秘密基地は動かせないけど、車の秘密基地ならどこへでも行けますしね(笑)。