進化するポータブルトイレを侮るなかれ

――今回の本では、ポータブル電源も多く紹介してますね。

浅井 リチウムイオン電池が安くなったのか、ポータブル電源がいろいろなメーカーから、たくさん発売されているんです。昔は、発電機がありましたが、ポータブル電源というものが無くて、Hondaさんが数年前に小さいバッテリーを発売して、そこから火がついて価格が安くなった、という感じで増えていきましたね。発電機はガソリンの管理などが大変ですが、ポータブル電源だと繋げば使えますからね。今回、注目グッズとして取り上げた「EFDELTA(イーエフデルタ)」というポータブル電源は、1600Wの高出力なので、大抵の家電は使えますよ。

――車で家電が使えるのは良いですよね! 女性だとドライヤーとか使えるのは助かります。

浅井 災害時の観点からもポータブル電源があると、とても役立ちますしね。ポータブル電源があることによって、さらに車中泊がしやすくなったというか、格段に快適になりました。

――昔のイメージだと、車中泊ってどこか苦労しないといけない感じがありましたが、家電が使えると全然違いますね。他にも冷暖房の特集もあるんですね。

浅井 エンジンを止めた状態でも使えるヒーターやエアコンなどがあるので、季節を問わず車中泊をすることができます。

――完全に動く部屋ですね(笑)。

浅井 そうですね(笑)。寒いときは着込めば何とかなるかもしれないですが、暑いのは大変ですから……、アイドリングをずっとするわけにもいかないので。

――種類も多いし、自分に合うものを選べるのが良いですね。

浅井 車のサイズだったり、車中泊の頻度だったりでも選べますから。

――ポータブルトイレの特集もすごいですね。オートキャンプ場や道の駅にもトイレはありますが、どういったときに必要なんでしょうか?

浅井 もちろん普段は施設のトイレを使いますが、冬の寒い夜とか大雨のときは外に出たくないじゃないですか、そういうときにあると本当に便利なんです(笑)。もちろんそれだけではなく、渋滞で子どもがトイレに行きたいときや災害時用の対策としても持っておくと安心ですしね。

――使い捨てタイプから、本当に普通のトイレっぽいのまであるんですね。

浅井 便をした後に、一回一回完全密封してくれるものもありますよ。

――え~! 真空パックみたいな感じですかね……。

浅井 そうですね(笑) 。なので臭いも漏れないし、処理し易いです。あとは水洗タイプや電動式のものもありますね。

――まさか水洗トイレまであるとは! ちょっと自分の車にも潜ませておきたくなりました。他にもいろいろと車中泊グッズを紹介されてますが、大きめの車だといろいろと置けたりもしますが、こういったグッズや収納にスペースを取れない車もありますよね。

浅井 そうですね、車中泊ではスペースを有効活用することが大事なので、シート背面などを利用できる簡易収納バッグなどが便利です。フィアマのパックオーガナイザー洗面用具用なんかも、細かいポケットがついていて引っかけておくことも、まとめて持ち運ぶこともできるので、すごく便利ですね。天井周りを有効活用できるアイテムもありますが、手先が器用な人とかは、DIYで自作したりしていますね。