飲んだあとのラーメンでも太らない秘訣
肥満予防を考えると「やはり運動したほうが痩せる。だったら、食べてから運動するのがいいのか、運動してから食べるのがいいのか?」と悩む人もいるでしょう。
食事と運動の関係を見ていくと、運動するには夕方のほうがいいし、どうせなら食べて運動したほうがいいことが分かります。食べないで運動するよりも、食べてから運動したほうが、明らかに体の中の代謝が良くなるからです。
運動をするとしたら、夜に仕事が終わってから、帰宅するまえに会社の近くにあるお店で炭水化物を食べてからする。そして、運動後に、家に帰ってからタンパク質を中心に軽く食べるというのもいいでしょう。
ですが、これは現実的に難しいと思われるので、知識としてちょっとだけ覚えておけばいいかもしれません。
次に食事の時間。これは、食事にかける時間の長さという意味です。さて、早飯食いと、ゆっくりと時間をかける遅飯食い、どちらが痩せるのでしょうか?
この場合の基準「ゆっくり食べる」という中には、例えば最初の焼鳥屋から締めのラーメン屋まで入ります。夕方6時から飲み始めて、何軒かハシゴしてから「よ~し、最後はラーメンで締めるぞ!」と深夜12時過ぎるパターンですね。呑兵衛な方なら6時間くらい飲食を続けることもありますよね。
食事にかける時間、長さについて、私はいろいろな文献にあたってみました。すると、非常に興味深いことが書いてありました。
やはり、一日中食べているというのはからだには良くないようです。太ります。まぁ当然といえば当然ですよね(笑)。
次に、一日の3分の1の時間――8時間食べているというのもやはり良くない。4分の1にあたる6時間食べるのも良くないようです。しかし、6時間以内ならぎりぎりOK。4時間くらいならけっこういいようです。
「食事に4時間」と聞くと長く感じますが、実は意外に現実的な数字です。仕事が終わって夜7時から食事を始めて、9時くらいに店を替えて11時くらいまで飲むということは、特別なことではないはずです。
逆に言うと、1軒目に焼肉屋に行って、2軒目にちょっと飲んで、3軒目にラーメンで締めるということを4時間以内に行うのであれば、太らない食事としてはなんとか及第点で、ダラダラと長過ぎて太る食事にはならないようです。
それ以上の時間になってくると、蓄積効果がだんだん強くなっていきますから、食事時間が6時間以上、8時間以上になってくると長過ぎるということになります。もし「飲んだあとに締めのラーメンを食べたい」というのであれば、できれば4時間以内に食べ終わる……ということを、頭のどこか片隅に置いておくといいでしょうね。
4時間というのは、長そうで意外に短いものです。ラーメンで締めたいのであれば「メシを食い始めて3時間ちょっとか。じゃあ、そろそろ締めに行こう」と、4時間以内に食べれば、まだマシなわけです。
逆に、早飯食いは消化にすごく悪い。主な欠点としては、血糖値が急激にドーンと上がることで、糖尿病になりやすい傾向があると思います。早飯食いは、太る・太らない以前に、病気にはなりやすいと言えるでしょう。