「〇〇する時間がない」はただの言い訳にすぎない
たとえば、貿易業の会社に勤めている社員のAさんは、英語が苦手でした。そのため、担当していたのは、英会話が不要な仕事でした。良い悪いは別の話ですが、そういった仕事は、その会社の重要な仕事とは言えず、給料も少ないため、不満を感じていました。
それでも、英語が苦手だったため、入社して3年間ほどは会社と家を往復する毎日で、休日は寝ているという生活を送っていたそうです。そんな生活を送っていたある日、新入社員が英語を話しながら仕事をしているのを見て「これではいけない。英会話ができるようになろう」と決意しました。
それから、ネイティブの英会話講師のもとでレッスンを受けることにしました。会社が終わったあとの夜だけではなく、休日も熱心に通い続けたのです。その結果、同僚の誰よりも英会話が得意になり、海外のクライアントとバリバリと商談ができるようになり、トップセールスになることができました。
Aさんは、以前は仕事をダラダラと時間をかけてしまうタイプだったのですが、英会話を学び始めてから定時に終わるように効率的に仕事をこなすようになり、タイムマネジメントのスキルも向上したのだそうです。
成功する人は「仕事が忙しくて○○をする時間がない」とは、決して言いません。
「英会話のスキルを向上させたい」と目標を立てたら、仕事を効率化して早く切り上げたり、スキマ時間を活用したりして、英会話を習得するための時間を捻出するのです。その結果、短期間でなりたい自分を実現しています。
「自分時間」を大切にする人が成功する
Aさんは現状に甘んじている自分に満足できなくなり、一念発起しました。取り組んでいるうちに夢中になったと言っています。会社に勤めながらも「自分の時間」を捻出して、目標を達成したのです。
Aさんは、特別に優れているというわけではなく、ごく普通の人でした。その他大勢の人との違いがあるとすれば、忙しい中でも「自分の時間」を捻出し、大切にしたことです。
成長するために、やるべきことを決めて「自分の時間」をつくり、ひたすらスキルアップに取り組む、というプロセスを踏むことがカギとなるのです。
最終的には「英語でバリバリと商談する」というアウトプットを実現して、大きな達成感を味わっています。たとえ最初は嫌いなことでも、知識を習得することで知的好奇心が刺激され、より深く学ぼうという気持ちが高まってきます。
このように、成功する人の共通点は「自分の時間」で知的好奇心を満たし、その結果として大きな成果を上げていることなのです。