コロナ禍の中でも、メンバーひとりひとりが確実なる成長を遂げているアメフラっシ。ここでは趣向を変えて、充実の秋を過ごした鈴木萌花の長い一日に迫ってみました。そこには、やはりメンバーたちの支えと、ファンへのアツい想いがあったのです。

台本の読み合わせに協力していた小島はな

鈴木萌花は9月30日から10月4日まで、東京・草月ホールにて開催された劇団「五反田タイガー」の8th Stage公演『Refrain〜でも、バイバイ!〜』に出演した。

今年3月にも、同劇団の公演に参加しており「短期間で再度のオファーがあった」ということになる。つまり、単発の仕事では終わらず、女優としての実績をしっかりと積んでいるわけだ(同じく3月の公演に参加した愛来も、この秋の朗読劇に抜擢されている)。

「もちろん、また呼んでいただいたことはありがたいです! ただ……まだ、ちょっと演技に対する苦手意識があったんですよね。前回は、はじめての舞台ということもあって、すごく苦戦したんです。それでも、愛来が一緒だったから、まだ心強かったんですけど、今回は私がひとりで現場に行くことになるので、やっぱり不安が大きかったです」

3月の初舞台は、とにかくセリフの多い役回りで、出番も多く、もうそれだけで大変だったが、今回はまた違った不安要素もあった。

「アメフラっシとしての活動と、舞台の稽古期間が重なってしまったので、もともと準備期間が短かったんですけど、私が参加できる回数が少なかったんですよ。私が行ったら、もう通し稽古がはじまっているような状況で……」 

実際、アメフラっシの現場でも、空き時間に分厚い台本を取り出しては、黙々と読み込んでいる鈴木萌花の姿を、何度となく目撃している。そうやって準備をしておかないと、稽古で周りに迷惑をかけかねないので、そうするしかなかったのだが、ある現場ではそんな鈴木萌花の姿を見かねてか、小島はなが自分から台本の読み合わせに協力していた。なんだか、ちょっとホロッとくる光景だった。愛来と市川優月も、鈴木萌花が集中できるように細やかに配慮していた。

「なんか今年に入って、みんながバラバラに活動していることも増えたんですけど、それなのに4人がひとつになっていく感覚が、日に日に強くなっているんですよね」

ニュースクランチ取材班も初日にお邪魔したのだが、その日は客席にアメフラっシのメンバーが全員集合。たしかに、ソロ仕事でも「4人がひとつ」になっていく感覚は、こんなところにも見られた。

▲初日にかけつけたメンバーたち。それぞれが差入を持ってきたのも印象的です