こんにちは!東京とL.A.を行ったりきたりしながら、ディレクション、プロデュースの仕事をしています。風野又二朗です。
もう11月ですね。12月になると、年末や来年に向けて気持ちがバタバタしていくので、師走なんて言いますけども、師匠が走ると、弟子はさらに走らなきゃいけないじゃないですか。
だから11月は、今年を今年として生活できる最後の月なんじゃないかな、と毎年思っておりまして。11月はプレ年末として、12月のような気分で生きてます。今年中にあれをやっておこうかな、なんて思ってる事も11月には始めないと毎年終わりません。
今日、又二朗は、年末の大掃除を始めました。頑張って2ヶ月かけて終わらせたいと思います。
それと寒さからやってくるのでしょうか、クリスマスまでには恋人が欲しいな、なんて気持ちもこのあたりから出てきますが、これはお相手がある事なんでね、自分ではどうにもなりませんよね。
心はダウンで防寒できない。季節の変わり目、気温はどんどん下がりますが、体も心もあっためていきましょうね!
前回に引き続き、渋谷にあるLive House「eggman」の取締役であり、音楽レーベル『murffindiscs』のエグゼクティブプロデューサーである、井上秀隆さんをゲストにお迎えしています。
――前回は、音楽レーベルとマネジメント、ライブハウスの仕事についてお伺いしました。引き続き、後編も宜しくお願いします。
宜しくお願いします。
――コロナ禍になって、4月になって緊急事態宣言が出ました。この時、音楽のライブはどういう感じだったんでしょうか?
去年末か1月くらいに、ウイルスの流行が始まった時に、これはもしかしたら大変な事になるかも、というのは経営陣で話してました。1月から危機感を持って毎日考えていたので、4月の緊急事態宣言が出た時は、この状況の中で何ができるだろう、という意識で前向きに考えていました。
――1月というと、けっこう早いタイミングで考えて、備えていたんですね。
そうですね。eggmanというライブハウスをやっているからこそ、一番最前線でそれを体感していたのかもしれません。だから、早めに対応できたのかもしれませんね。
――緊急事態宣言が出て、その状況の中で何をやられていましたか?
毎日リモートで会議してました。何ができるのか、どうやって存続させられるのか。そんな事を毎日スタッフ達と話して、頭をフル回転させてました。風野さんはどうだったんですか?
――僕もそうでした。この仕事は必要なのか、何の為に自分はやっているのかと自問して、それでも、人に会えない中でも自分ができる事を毎日模索していました。eggmanはクラウドファンディングをされていましたよね?
はい。クラウドファンディングは本当に悩みました。苦しいのは自分たちだけじゃないし、そんな中で本当にやって良いのか、たくさん議論しました。これが自分たちだけの状況であれば、すぐに決断できたのかもしれないんですが、あの状況下では、まだライブができるかどうかも分からなかったので悩んでました。日々ニュースで情報を確認していきながら、葛藤の中クラウドファンディングをやらせて頂きました。
――クラウドファンディングをされてどうでしたか?
たくさんの方にご支援頂いて、本当にありがたかったです。何より、スタッフが喜んでました。やはり、緊急事態宣言の中で気分も落ち込んでいたので、ライブハウスが必要とされているんだ、という実感が持てて。本当にありがたかったです。
――たくさんの方達が、支援してくださったと聞きました。
エンタメ業界って、頂いたものと同等のもので返してはダメだと思っていて、その何倍もの感動でお返ししなきゃいけないと思っています。配信ライブのできる仕組みを作って、スタッフ達でその機材を動かせるように勉強、練習しました。これなら少しでも寄付いただいた方にお返しができると判断できたので、やらせて頂きました。風野さんも見てくれましたよね?
――拝見しました。めちゃめちゃ豪華な一晩限りの出演者で興奮しました。マカロニえんぴつのはっとりさんが歌って、マンウィズ(MAN WITH A MISSION)のKamikaze Boyさんがベース弾くし、miwaさんや影山ヒロノブさんまで出てきて震えました。緑黄色社会の長屋さんの歌声もすごかったですよね。あの時、久しぶりに生の、リモートだけど音楽が目と耳に飛び込んできて、体が震えたのを覚えてます。
eggmanにゆかりのある方達に出て頂いて、来れない方は収録で参加してもらったりして、良いライブになったと思います。
――この時代って、離れたからこそ、会えないからこそ、人の繋がりを感じれる時代になったのかなと思っていて、クラウドファンディングを通して、よりそこが実感できたんだなと聞いてて思いました。40年の歴史あるライブハウスですもんね。たくさんの方たちに愛されていますね。
そうですね。本当にありがたいです。ちなみに、僕の高校の先生もクラウドファンディングしてくれたんです。嬉しかったです。
〇eggman channel(YouTube)<出演者 (敬称略)>
[ 生演奏スペシャルセッションバンド ]
五十嵐公太(ex-JUDY AND MARY) / ISEKI(キマグレン) / 井上惇志(showmore) / Kamikaze Boy(MAN WITH A MISSION) / KEN THE 390 / 長屋晴子(緑黄色社会) / はっとり(マカロニえんぴつ) / RYU-TA(04 Limited Sazabys)
[ 収録演奏出演 ]
井上苑子 / 影山ヒロノブ / miwa
[ MC ]
ISEKI(キマグレン)
――これから、ライブハウスはどうなっていくと思いますか?
うーん……。絶対残ると思いますね、ライブハウスは。直で音楽を聞くというのは最高なんで、絶対に残ると思います。ただ、時代が変化していく中で、オンラインライブって、見られる人数に限りがないので、強者がより強くなっていくのかなって思います。そこは、チャンスでもあるので、どう考えていくかだなと思っています。改めて、ライブハウスでできる事は無限だなって思ってます。
――これから、オンラインライブが増えますかね。
増えると思います。ただ、ライブハウスでの体感は、本当に最高なんでそれは残ります。何より、出てるアーティスト、音楽の質が大事だと思うんで、そこはしっかりとやっていきます。eggmanを守るために。
――最後の言葉かっこいいすね。最後にこれ聞いてみたかったんですけど、風野又二朗が音楽でデビューするとしたら、どうやってプロデュースしてくれますか?
えーっと。興味ないです。
――え!いや、そこを何とか、絞り出してください!
風野さんの人脈で有名な人たちとたくさんコラボしていけば良いんじゃないですかねー(棒読み)。僕は関わりませんけど(笑)。
――わかりました(笑) 。お忙しいところありがとうございました。
ありがとうございました!
風野又二朗のCDデビューは、夢のまた夢となりましたが、井上さんとは別の形で一緒に作品を作りたいなと思っています。音楽は止まらない、いつだって、背中を押してくれるから。
それでは、又、風の吹く日に。