noteに自作クイズを投稿していたことをキッカケに、初の著書『カズレーザーが解けなかったクイズ200問』(マガジンハウス:刊)を上梓した芸人カズレーザーさん。激ムズクイズ本のコンセプトは“どうでもいい問題”とのことでしたが、今回は華麗なる芸能界クイズ人脈から、カズレーザー流勉強法まで聞いてみました。

▲カズレーザーが解けなかったクイズ200問/マガジンハウス:刊

カズレーザーの華麗なる芸能界クイズ人脈

――お知り合いの芸能人で集まって、クイズ勉強会なるものを開催されているとのことでしたが、参加されているのはどんな方たちなんでしょうか。

カズレーザー(以下カズ) 名前をあげさせていただくと、SnowManの阿部くん、乃木坂の山崎怜奈さん。あと、えなりかずきさんも毎回来てくれます。他はクイズノックのふくらPくん、しみけんさんとか。

みんなクイズ好きで勉強しているので、ベタな問題だとサッと解かれてしまいます。かと言って難しすぎる問題を出しても、それはそれで退屈になってしまう。何も答えられないのが当たり前になっちゃうんで。

▲芸能人クイズ勉強会はかなりハイレベルな模様だ

そこで「こんなの知るか!」という“変な問題”を出すようにしています。今回の本にも、後半の早押し問題のところに、そうしたクイズを入れています。例えば、この問題。

2001年にはピザハットによって宅配ピザが届けられている。アメリカ、ロシア、日本などが共同運営する英語での略称をISSという施設は何でしょう?

答:国際宇宙ステーション

本当は後半の「アメリカ、ロシア、日本などが共同運営する英語での略称はISSという施設は何でしょう?」だけでクイズになるのに「ピザハットが、そこにピザを届けたことがある」っていう楽しい情報を出したくて。そんなの知らねーよって。でも、そういうのはやっぱり、みんな喜んでくれるんですよね。この本には、勉強会で出してみんなが喜んでくれた問題も入れてます。

――根底にあるのは、カズレーザーさんのサービス精神ですね。ここからカズレーザーさんのインプット法について、詳しくお話を聞きたいです。以前、お弟子さんに、日本の首相の名前を覚えるための単語帳を作ってらっしゃいましたよね。あんな感じで、自分でテーマを決めて調べようとか、覚えようみたいなことはありますか。

カズ ありますね。クイズに強くなるために、どうしても覚えなきゃいけないものもあります。でも、最近自分の中で分かってきたのが、覚えられないジャンルは、ずっと覚えられないということです。

――それはどういったジャンルでしょうか?

カズ 漢字です。この前『Qさま!!』の収録に行ったときも「棚」の漢字が書けなくて、恥ずかしい思いをしました……。子どもの頃から、漢字は本当にずっと書けないんですよ。一度覚えても忘れちゃう。大学受験でも、漢字が書けないんで、センターとか基本マークシート式の試験しか受けなかったぐらい。克服しようとも考えたんですけど、無理だと気づいて「あーもう、そういうものなんだなあ」って。

嫌いなものから距離をおけば、人生って幸せになるじゃないですか。だから、なるべく漢字とは距離をおこうと思って。

――では勉強するのは基本的に好きなものだけ?

カズ そうですね。生き物のこととか、好きなものを調べている時間は長いですね。反対にスポーツ・音楽・芸能・映画とかは、調べていてもすぐに寝ちゃって(笑)。多分そんなに好きじゃないんです。

――芸人仲間でルームシェアをされてる、とお聞きしたのですが、家は勉強ができる環境なのでしょうか。

カズ 全然できますよ! やりやすいですね。酒が入って酔っ払うと、後輩に「ちょっと問題出して」と言って勉強してます(笑)。家には一時期、買い漁ってたクイズ本が大量にあったり、すごくいい早押しボタンなんかもあるんですよ。

――完璧な、おうちクイズ環境(笑)。後輩と一緒にクイズをやられているんですね。

カズ はい。お酒飲みながら。それで今、トレンディエンジェルのたかしさんも一緒に住んでるんですけど、たかしさんがめちゃくちゃクイズ強くて。あの人、スポーツや芸能とか僕の苦手なジャンルが得意。

「プロ野球で〇〇年に優勝したチーム」とか「あの試合の勝利投手」とか、そういうのがすぐ出てきます。クイズのいいところって、必ず自分が輝く瞬間があることじゃないですか。クイズ王も知らないことで「俺、これ知ってた!」というものがある。