NewsCrunch編集部好きを仕事にする、そしてお金にする。先行き不安な時代にあって、サラリーマンとして働いていると、そんな生き方・働き方に憧れることがある。ブログ『ガジェマガ』を運営し、現在はYouTuberとしても活躍するトーマスさん。好きなガジェットを中心に情報発信して生計を立てているが、なんと2020年11月の収益は3,784,734円とのこと。
「自分の時間が欲しい」という思いを強くした公務員時代
トーマスさんの経歴は異色だ。国家公務員(一般職)本省勤務→フリーター(携帯販売＋居酒屋キャッチ)→渋谷のIT企業の営業を経て独立。
国家公務員時代は「日本を変えてやろう！」という自分の野望と、現場の厳しさのギャップに打ちのめされた。給与は決して悪くなかったが労働時間も長く、先が見えなかったという。
「毎日深夜２～３時まで働いていました。月給は残業代込で40万円ほどあったんですけど毎月180時間残業していたので、お金を使う時間がなかったんですよね。あと自分は、霞が関務めの中でも非エリートコース。昇進できたとしても課長補佐止まりで、激務だけどあまり年収も上がらず旨味を感じられなかったんです」
公務員経験を経て、トーマスさんは「お金よりも自分の時間が欲しい」と強く願うようになった。
現在の形でブログを書き始めたのが約５年前。最初はお金のためではなく、携帯電話契約のキャッシュバックなど、お得な情報を読者に提供したい、という思いからだった。実はそれ以前からブログは書いていて歴は長い。
「大学に入って、親にパソコンを買ってもらって。19歳からずっとブログは書いています。当時はゲーム攻略とか、映画のこととか。本当にその時々で自分が興味を持っていたことを文章にしただけ。誰が読むねん、という記事も多かったですね(笑)。当時は収益化は一切考えていませんでした」
現在の「ガジェマガ」にしても、最初から収益化の目処が立っているわけではなかった。初期はGoogleアドセンスとAmazonアソシエイトから月数万円が入ってくるのみ。「副業ではなく、お小遣い稼ぎ」感覚だったという。
