飲んべえはスープを肴に一杯

▲これが「塩味ピーナッツ」
▲こちらは「シュウマイ」

最初に前菜的なものからオーダーをしました。前菜を前妻と誤変換しかけたのは、一緒に行った知人がバツイチなのとは関係ありません。

そうそう、本場中国の人が営む中華料理店には、晩酌セットみたいなものがあるじゃない。あれを見つけるといつも嬉しくなって頼んでしまうんですが、こちらも豊富なメニューからお手頃価格で楽しめるのが嬉しい。ちなみにこの塩味ピーナッツは150円。これで永遠に酒が飲める気がするのは私だけでしょうか。

▲年季の入ったホワイトボートのおすすめも要チェック

年季の入ったホワイトボードには本日のおすすめが記されています。安くて美味しいものがずらりと並ぶから、欲張りな私は目が回りそうになる。ちなみに、どの料理を頼んでもうまいです。

普通の中華料理店の皿を一人前とすると、こちらで提供されるのは0.6人前くらいかしら。一人で食べ切るのにちょうどいい量で、そうなるといろんな料理に挑戦したくなりますよね。

▲笑顔の接客がモットー

店主夫妻は常にフレンドリーな接客で、それも人気の秘密なのかもしれません。大抵は奥さんがホールにいるんですが、ワンオペのときは、料理ができると主人が厨房から顔を出して「はい」って手渡してくれます。忙しそうだけど、余裕があるとニコって微笑んでくれたりしてね。こりゃ人が集まる店だなって思うんです。

▲酢鶏。その場でささっと作ってくれるからうまい。スヌーピーの皿もチャーミング

さて、だんだん混んできたけど、一人客が多いですね。若い客もいれば、年配のコンビもいるし、女性客だっている。この店はダイバーシティというか、武蔵小山がかつて持っていた猥雑さを残しているんです。だから私は、この店にくるたび懐かしい気持ちになるんでしょう。お隣の西小山には、まだまだこういう店がたくさんあるんですけどね。

▲スープで酔いを覚まします

これはたしか、野菜入り玉子スープ。2021年は皆さんにもスープを飲みながら、酒を飲むようになってほしいと思います。まずは、汁の具をつまみに一杯飲めるでしょう。次に汁を啜りながらもう一杯。最後にお酢とラー油を入れて味変をしたら、最後の一杯。ほら、スープ一杯で酒が3杯飲めるんだから、汁で酒が飲めると人生は豊かになるんです。ぜひ、酒飲みの大人エレベーターを昇ってほしい。

▲知人に撮ってもらった一枚。iPhoneでピンボケってはじめてみたよ

さて、そろそろ足元が怪しくなってきました。2人で6品ほど頼んで、たらふく飲んでもまったく財布が痛まない。素晴らしいお店だね。いやあ、楽しかったな。もっと飲みたいけど、こういう店に長居するのは無粋だから、さあて次の店に行こうかしら。

痛風がうずく足も、ほろ酔い気分で羽根がはえたみたいだ。酒を飲んだらどこにだって行ける気がする。西小山にいいスナックがあるからよかったどうですか? 酒はいいなあ。

『立ち飲み・マイ・ラブ♡ - 痛みに負けるな!-』は、次回1/29(金)更新予定です。お楽しみに!!

 <店舗情報>
■盛苑
住所:東京都品川区小山4-5-6
営業時間:15:00~翌3:00
定休日:不定休 
電話:03-3786-4566
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店前にご確認ください。