モテないおじさん3原則:その3「見返りを求めすぎ」

コレこそが、モテないおじさんの一番やっかいな「典型例」だと、僕は考えています。

「若い男だって、求愛する相手にそれなりの見返りは求めるでしょ?」という反論はあるかもしれません。ただ、求めてはいても、その切迫感に大きな違いがあります。

40代や50代の中高年世代は、恋愛したらどうしても「この人しかいない!」「この出会いを逃したら、死ぬまで次がない!」「今回がラストチャンス!」と、自分を追い込む「メンタルブロック」が働いてしまう。「次の試合はない」と勝手に思い込んでいます。

「もうおじさんだから」という、自己へのレッテル貼りは絶対に禁物。

まだ若ければ、仮にフラれても「もっとオレに相応しい素敵な人がいるんじゃないか」と、自然にリセットできますから。こういった若者のポジティブマインドは、何歳になっても素直に見習うべきではないでしょうか。

恋愛に関しては「無償の愛」を貫き通すのがなによりも大事です。人にやさしくすればするほど、やさしさは返ってきます。人はやさしさを受けると、そのやさしさに対してお返しをしなくてはならないと思いがちなのです。

スーパーの試食品売り場で店員さんに勧められて食べてしまうと、なんだか悪いなと思って、つい買ってしまう心理状態です。これを「返報性の原理」といいます。

「全然、自分には返ってきません。やさしくすればするほどカモになってます」なんてことは言わないでください。「カモ」という言葉が出てくる時点で見返りを求めています。ほんの少しのさり気ない一言でも、やさしさが返ってきたら、その女性に感謝しましょう。

▲「相手をどうにかしたい」と望むのは「洗脳」と同じ イメージ:PIXTA

そもそも恋愛において「相手の気持ちをどうにかしたい」と望むこと自体が無茶なんですよ。見方を変えれば「相手を舐なめすぎ、相手に依存しすぎ」なんです。人間性の面からみてもおこがましい。だって、人のメンタルを操作するのは、極論すると「洗脳」と同じですから。

相手に過度な期待を寄せず、とりあえずは「自分のやれることからきちんとやる」という姿勢を持ってみては? それがイコール「見返りを求めない男」への第一歩。相手の出方ばかりを気にしていたら、ストレスもたまるいっぽうですしね。