卒業後も、みんなの「明日」を見ていたい

――番組がスタートした3年前の自分と、今の自分は変わったと思いますか?

小沼 変わった部分もあるとは思うんですけど、まわりからは「あまり変わらないね」って言われます。だから、最初から身構えたりすることなく、自分らしくいられたってことなのかな、と思います。

――3月末で青春高校のプロジェクトが終了します。今はどんな気持ちですか?

小沼 3年間ずっと当たり前みたいに生徒のみんなが近くにいて、せっかく当たり前にいるんだったら、番組が終わってからも、当たり前のようにみんなと連絡を取りたいし、当たり前のようにみんなと会いたいな、って思います。せっかく出会えた仲間なので。

あと、生徒たち1人1人に夢や未来があって、たくさんの「新しい明日」があるということは、私もその「新しい明日」を見させてもらってもいい、ってことだと思うんですよね。

▲当たり前のようにみんなと会いたいです

――それはつまり?

小沼 瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』という小説で、ある日突然、他人の娘を引き取ることになったお父さんが「娘と暮らすことになって、明日が2つになったよ。自分の明日と、自分より大事な明日。それはすごく素敵なことなんだ」ということを言っていて。

私にとって「2つになった明日」というのは、青春高校の生徒たちみんなのことだなって思うんです。だから、自分も含めた、生徒全員のそれぞれの明日を、これからも見させてもらいたいなぁ、と思っています。

――『青春高校3年C組』に出会って、小沼さんの人生は変わりましたか?

小沼 変わらなかった方の人生を歩んでいないので、変わったのかはわからないけど……。でも「これでよかったんだな」って思います。

≫≫≫ 次回は、日比野芽奈さんのソロインタビューを4/4(日)に公開予定。お楽しみに!

プロフィール
小沼 綺音(こぬま あやね)
2000年3月18日生まれ。東京都出身。
「小学生に間違えらえる」という見た目とは裏腹に、クールで大人びた視点を持つ『青春高校3年C組』のファンタジスタ。リアクションや言葉のチョイスが面白く、番組で共演する芸人からの評価も高い。軽音部ではキーボードを担当。ニックネームは「にゅま」。