今年はコロナの影響で、申告期間が4月15日までとなった確定申告。自営業のみなさんはもう済ませましたか? 私は……期間内にな、なんとか終わらせます!

私が配達員を始めたのは2018年1月。これまで2019年の2月、2020年の2月と計2回、配達員の収入を確定申告書に記載して提出してきました。今回はそんな配達員と確定申告の話をしようと思います。

会社員も副業収入20万円以上で申告の必要性アリ

▲春は毎年、憂鬱になる… イメージ:PIXTA

本題に入る前に、まずは確定申告の基本情報から。

私のようなフリーライターは自営業になるので、ライター業やウーバーイーツの配達の収入が年間38万円を超えれば、確定申告が必要になります。

一般の会社員だと、副業で20万円以上の収入があれば、確定申告が必要になります。この副業の収入には、株の儲けや、転売などで稼いだお金なども含まれます。

面倒だからとか、このくらいの額ならバレないだろうなどの理由で申告をしないと、税務署から指摘が入り、延滞税や重加算税などのペナルティーを課される可能性があるので、手間がかかる作業ですが、納税はきちんと行いましょう。

さて続いては、ウーバーイーツ配達員になってからの私の体験談になります。

▲申告期間は税務署に「相談コーナー」が設置されます イメージ:PIXTA

2019年に行った確定申告は大変でした。運営側から配達員へ「税金の支払いは義務。必ず確定申告をしましょう」という一斉メールが届くのですが、申告方法のアドバイスは一切なく、税務ソフトを作っているメーカーへのリンクが貼られているだけ。

当時、配達で得た収入は、シティバンクのダブリン支店から送金されていたので、海外からの送金がある場合はどうするのか、しかも紙の支払調書のような書類がない場合はどうするのかなど疑問点が山積みでした。

私自身、確定申告は19歳で仕事を始めてからずっと続けており、申告期間は税務署に「相談コーナー」が設置されているのを知っていたので、久しぶりに税務署の人に相談してみることに。

当時(といっても2年前ですが)、ウーバーイーツというものは世間に全く認知されておらず、私が申告を行なっている税務署のある場所もサービス提供のエリア外。相談に乗ってくれた人も、どんな仕事なのかよく理解していません。

とりあえず「配達員はそれぞれ自営業者で、配達の業務を請け負っているみたいなやつです」と説明すると「収入を証明する書類は?」と。そこで、アプリの画面を見せて「ここに収入金額が書いてあるのですが」と言うと「収入を証明するものは、この画面だけですか?」と聞いてきました。

そのとき、ふと思い出したのが銀行から自宅へ送られてきた海外からの入金通知。一応何かあったときのために保管しておいたので、その旨を伝えると「とりあえず、それを支払調書などを貼り付けるところにつけておいて」と言われました。

私は、ライターであり、ウーバーイーツでの配達エピソードを書き物のネタに使っていたので、相談コーナーで収入の種類を確認して「事業収入」の「営業等」の欄に、ライターの収入とウーバーイーツで稼いだ金額を合わせて記入。収支内訳書にもウーバーイーツの収入額を記載。海外からの入金通知をすべて添付することで、2018年分の確定申告を終えることができました。