昨年配信した『Luna FESTIVAL』のライブレポが大きな反響を呼んだB.O.L.T。そんな彼女たちが、5月19日に発売された2ndシングル『スマイルフラワー』を引っさげて、春のライブ『BOLTSPRING 2021』を敢行! 完全復活を果たす高井千帆、そのパフォーマンスで会場を盛り上げる内藤るな、そして中学生となって最初のライブを迎えた青山菜花と白浜あや……と、話題てんこ盛りのレポートをお届けしよう。

わくわくした期待感と弾むような空気に包まれていた

▲この日は春にぴったりの爽やかな衣装で登場したB.O.L.T

コロナ禍の生活ですっかりなくなってしまったのは「季節感」だ。花見ができない春が2年も続くと、あぁ、風情を感じることはますます難しくなるのかな、とため息が出る。

そんななかで、B.O.L.Tが春の単独ライブを開催するという。そのタイトルはズバリ『BOLTSPRING 2021』。略して『ボルスプ』。SPRINGは、もちろん「春」の意味もあるが「バネのように弾む」という一面も盛りこんだのだ、という。

春らしい、弾けるライブ。

これは季節感が失われた現代において、救いすら感じるコンセプトではないか。

さらに興味を惹かれたのは「このライブを、来年以降も春の風物詩として開催し続けていきたい」ということ。表記こそないが、今回が「第1回」。これから「春といえばボルスプの季節」と定着させていくためには、非常に重要な礎となる。たしかに現在のB.O.L.Tを取り巻く環境を考えると、ここで新しくて未来へとつながるライブを開催することはとても意義深い。

昨年、側弯症の手術を受け、リハビリを続けてきた高井千帆が「完全復活」を遂げるのが今回のライブ。これまでは激しい動きを制限されていたので、特別なフォーメーションを組んで楽曲を披露してきたが、今日からはなんの縛りもなくなるのだ。本人いわく「野獣モードに入ります!」

そして「小学生組」と呼ばれてきた、青山菜花と白浜あやの2人(あやなの)が、この4月から中学生に。つまり、このライブが中学生になってから初のステージということになる。

いくつもの節目が重なった春に新しい試み。さらに5月19日には待望のセカンドシングル『スマイルフラワー』がリリースされることも決まっている。新曲をひっさげての新ライブ。もっといえば会場のKANDA SQUARE HALLも昨年、オープンしたばかりの新しすぎる会場。

白浜あやが「楽屋もめっちゃ新しいんですよ!」と当たり前のことに大興奮していたが、これだけ「新」の文字が連なると、本当にフレッシュな気分になる。開演前から場内は、春の訪れにわくわくした弾むような空気に包まれていた

▲この日から完全復活した高井千帆。さっそく“野獣モード”に突入!