老若男女の幅広い客層に“ご当地ネタ”満載のライブ

定刻の16時になり、いよいよみんなが待ちに待ったEXITのライブが始まった。今日の客層は若い女性だけでなく男性や家族連れの姿も多く見られ、年齢層も赤ちゃんからお年寄りまで幅広い。

▲老若男女が集い幅広い客層の会場

7月2日にリリースしたばかりのシングル『なぁ人類』からスタートしたイベントは、漫才と企画を交互に見せていく構成。漫才は通常よりも尺の長いものを3本披露したが、つかみでご当地ネタをふんだんに盛り込んだり、アドリブで走ったりと、漫才をやっているときの2人は、なにより楽しそうで輝いて見えた。

途中で赤ちゃんが泣き出しても「全然泣いちゃっていいからね~」と余裕の対応で、ハプニングはさらに笑いに変えていくスタイル。彼らの鮮やかな現場対応力にはいつも唸らされる。

▲アーティスト・デビュー・シングル「なぁ人類」でライブはスタートした

『方言男子』と題したご当地企画映像では、スタイリッシュな音楽にのせてりんたろー。が「明日、ココサで待っとるけん」(ココサ=熊本で人気の商業施設)、兼近が「どぎゃあ好きばい(=すごく好きだよ)」というセリフを発すると場内がドッと沸いた。超ローカルな話題で盛り上がれるのは地方ライブならではの楽しみだ。
〔※ちなみに地元の人に聞くと「どぎゃあ」はあまり使わないらしく「たいぎゃ」の方が一般的とのこと〕

『イラスト連想ゲーム』は、指定された文字から連想するものを絵に描いていき、それと認識できるものが多かったほうが勝ちというルール。りんたろー。は「た」で「たにし」「体操着」「鯛」の3つをビミョーなクオリティで仕上げた。後攻の兼近は「し」から連想した「しまうま」と「鹿」をいずれも壊滅的なクオリティで描き「絵心ない芸人」としての本領をフルに発揮。結局どちらも判別不可能ということで、この勝負はりんたろー。の勝ちとなった。

▲漫才中。兼近はネタが変わるたびに服も着替えていた

もう一つの企画は『ノーハンドダンボール積み』。ステージに散らばる大小さまざまな大きさのダンボール箱を、手を使わずに積み上げることができたら成功、会場のお客さん20名にステッカーをプレゼントするというものである。制限時間は3分、クリアポイントは脇元マネージャー(身長190センチ)の高さとなかなかの難題だ。

これは昨年の単独ライブ『ただ君に面白いと言われたかった~GALAXY チャLIVE』のVTRでもやっていたゲームだが、りんたろー。と兼近が協力しながら箱を積み上げる姿が見もの。この日も足で挟んだり、蹴り上げたり、果てはお互いの顔で挟んだりと健闘したものの、制限時間内には達成することができなかった。

最後は泣きの救済チャンスで「20秒でダンボールを舞台袖にすべて片付けられたらOK」ということに。今度は難なくクリアしたおかげでプレゼントミッションは無事遂行されたのだった。

▲「ノーハンドダンボール積み上げゲーム」で奮闘

イベント終盤は、YouTubeチャンネル『EXIT Charannel』の「歌ってみた」で披露して大好評だった椎名林檎の『丸の内サディスティック』を歌って、ラストはご当地キャラクターの「からいもくん」と、スーパーローカルヒーロー「グランパワーヒノクニ」の「ブレイズレッド」と「ブルーセイバー」を呼び込み、みんなでステージから記念写真を撮って大団円となった。

▲昨年の『氣志團万博』でも披露した椎名林檎の「丸の内サディスティック」を歌う