多方面で活躍する大人気お笑い芸人EXITが現在、街を元気にする全国活性化ツアーを開催中。ライブを通して、その地域の多くの人・物と出会い、その魅力を自分たちのコミュニティを活用して発信していくツアーに、ニュースクランチが完全密着。EXITが訪れた老舗和菓子屋がさっそくファンの「聖地」になるなどその効果は絶大! EXITの2人が、萎えぽよエリアの大津町をぶちアゲします!
女子高生が送った一通のメールが役場と町を動かした
開場1時間前。ライブ会場の『大津町文化ホール』では、揃いの黄色いハッピを着た大津町役場の方々が、和やかに笑い合いながら入場準備を進めていた。
「楽しそうですね」と声をかけると、職員の1人が「2016年の熊本地震で復興しきれていないところもあるし、昨年は豪雨の被害もあった。それに加えてのコロナ禍で、昨年も今年もお祭りが開催できなかった分も、EXITが来てくれたことで久々にみんなで盛り上がることができてます」と話してくれて胸が熱くなった。
EXITが町に来る、ということは、単なる芸能人のライブ以上の意味を持っているのだ。
途中、そんなスタッフをねぎらいに、リハーサルを終えた兼近がロビーに出てくるというサプライズも。居合わせたスタッフたちは全員、兼近の優しい気遣いに感激していた。感染対策に留意しながら、北海道では物販のテントで販売を手伝ったりもして、彼の「神対応伝説」は日々更新されている模様だ。
そんな折、役場の方が1人の女子高生を紹介してくださった。今回のツアー招致のきっかけを作った東桃香さんだ。彼女が役場に「EXITを町に呼んでください」とメールを送ったことで、町が動き出し、大津町の人々は今日という日を迎えることになった。
今回のツアー限定Tシャツとマスク、『EXIEEE』〔EXITがプロデュースする服飾ブランド〕のパンツに『イグレスポット』〔EXITとレスポールサックのコラボ商品で兼近が生地を選んだバッグ〕、3coinsのコラボバッグと、上から下までEXIT関連アイテムフル装備の彼女は「自分が送ったメールがきっかけで、町全体が動いてくれるとは思ってもいませんでした。役場の人たちには感謝しかないです」と話す。
メールを送った行動力もすごいと思うが、それに劣らずすごいのは大津町役場の柔軟性だ。女子高生の「EXITを町に呼んで」という、ともすれば戯言と片付けられてもおかしくないような要望に真摯に向き合い、役場を上げて実現に向け動いた――この事実だけで大津町が良い所であることがわかる。
実際、町長の金田英樹さんに話を聞くと、大津町は過疎が進む日本の自治体のなかでも、人口が増加傾向にある町の一つなのだそう。「住みよい町と評価していただいてます。そういう意味では“萎えぽよ感”はあまりないかもしれませんけどね」と微笑んでいた。