芸能事務所には所属せず、フリーで女優として活躍中の白石まゆみさん。2019年から間をほとんどあけることなく、舞台に出演。期待の若手女優であり、SNS総フォロワー数が約38万人超えのインフルエンサーでもある。

そんな彼女にこれまでの経歴、白石さんご本人についてお話を伺いました。謎の美女の素顔に迫ります!

裏方にいるはずが、いつの間にか表に出るように

――女優さんとしての活動歴は?

白石 2019年、高校を卒業したタイミングからなので、もう2年くらいになりますね。そこから現在もフリーで活動しています。

――フリーだと、どのようにしてお仕事が決まっていくのでしょうか?

白石 フリーですがマネージャーさんはいるんです。いちばん最初に、そのマネージャーさんが持ってきてくださった舞台のお仕事があって。そこから同じ団体さんにお声がけいただいたりとか、スタッフさんのつながりでお仕事が決まっていったりっていう感じですね。

――そのいちばん最初の舞台のお仕事というのが、白石さんにとっては初主演だったんですよね。

白石 そうなんです。しかも、舞台もお芝居をすることもそのときが初めてで。

――なかなかないことですね! ですが、そこで結果を出したから今につながっているのでは?

白石 そう言っていただけるのはありがたいです。演技やいろいろなことに無知な状態で入ったからこそ、自分のできる最大限を出したいっていう気持ちで毎回お仕事しています。お客さんからお金をいただいているわけですから、それはもう必死に(笑)。

私の友達とかは「舞台なんて見たことない」っていう子も多いんですよ。たしかに、舞台に来ること自体、勇気がいるしハードルが高いのかなと思います。だからこそ、来てもらったからには舞台って面白いんだよっていうことを自分でできる限り伝えたい、そう思って必死に稽古していますね。

――舞台の稽古は1か月くらい?

白石 長くて1か月、短くて2週間くらいの舞台もあります。その期間中はパニックを起こして毎日泣いたりしてるんですけど(笑)。ひたすら演出家さんに質問したり、座組の子に相談したり。稽古、本番、稽古、本番……の繰り返しで2年間が過ぎていった感じです。

――あっという間の2年間でした?

白石 本番は1週間くらいで短いんですけど、1か月間毎日稽古場に行って同じ顔に会うっていう学校みたいなものなので、1つの舞台は1年間くらいの感覚なんですよ(笑)。すごく濃い。一瞬のようで長い、長いようで短い、不思議な感じですね。

 

――もともと女優さんになりたいとか、演技に興味があったりしたんですか?

白石 いえ、全く! 中学のときは演劇部に所属していたんですけど、裏方がやりたくて入ったんですね。でも今は表方にいて。なんでだ!? って感じです(笑)。

――いやいや! そのビジュアルだったら当然、表に立つ方でしょ!?

白石 いえいえいえいえ……。自分的にはマネージャーとか細かい事務とか、裏方の仕事をやりたいなと思っていたので。それこそ、中学のときは役者の子たちにダメ出ししてたくらい。「ここ変じゃない?」とかズバっと言っていたので、今すごく反省しています(笑)。

――ダメ出ししていたのが、ダメ出しされる側にいる、と(笑)。そこからどういう経緯で芸能界に入ったんですか?

白石 中学3年生のときにスカウトされて、アイドルグループに入りました。アイドルはもともと好きで。AKB48さんの全国握手会に行った帰りに、以前にいたグループの社長から声をかけてもらって。そのときはあんまり乗り気じゃなかったんですよ。でもお母さんが「1回見学に行ってみなよ!」ってめっちゃノリノリで(笑)。じゃあ見学だけ……と思って見に行ったら、メンバーの子に「名前なんていうの?」「まゆみです」「じゃあ“まゆみん”だね!」って友達みたいな感じになっちゃって(笑)。そこから4年くらい活動しました。

――人生思わぬ方向に流されるタイプの人ですね(笑)。

白石 本当にそうなんですよ! 私、基本的に自分に自信がなくて。昔から、裏方仕事とか、静かに暮らしていたいと思っているタイプ。小学校のときは、算数の時間に当てられて前に出て黒板に書くことが、恥ずかしすぎて泣いちゃったりしてたんですよ(笑)。答えはわかってるのに、人の前に立つのが恥ずかしくて無理! って。

自分に自信を持ちたいって、ずっと思って生きてるんですけど、何かきっかけがないとなかなか自信って持てないじゃないですか。

そのときも「もしアイドルになったら自分に自信を持てるようになるのかも」っていう思いがあったんですね。それは今もあって、こういう芸能の仕事をしていれば、いつか自信を持てるようになれるかも! っていう。でも、いまだに“自分、自分”できないのが悩みだったりします。